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I'd be the man

帰省して良いことばかりを言われたわけじゃなかった。
私には結婚願望がないし、子どもを持ちたいとも思っていない。
色んな理由があるけど、かなり個人的なことなので、こういうところには書けない。それに、親しい友人達にも話したりするのが難しい。
なんでこんなこと急に考えてしまったかというと、テイラースウィフトのThe Manという曲がYouTubeで流れてきたからだ。

今年で25歳になる。
女性として生きるプレッシャーが割と重くのしかかってきている。
まだ働き始めたわけでもないのに、いつ結婚したいかとか、いつ子どもを持ちたいかとかそういう話を普通に聞かれる。
いつもなら適当に話を合わせるんだけど、親しい間柄の人たちには結婚は別に、とか、子どもが欲しいわけでもないんだよね、とか言ってしまった。
すんなり受け入れてくれる人もいるのだけど、そうじゃない人だっていた。
割と強い言葉で非難されたりもしたのだけど、全く意味が分からなかった。
私が直接その人に対して結婚は辞めろとか言ったわけじゃない。
別にみんなやりたいようにやればいいと思っている。
だから私もやりたいようにしたいだけ。
その人に対する不利益って全くないのに、どうして境界線を越えて非難されなければならないんだろうか。

この歳でまだ学生をしていることについても非難されたことがある。
私が所属していた日本の大学の教授にですらその歳から大学院生やって出産とかどうするのか、と言われたことがある。
放っておいて欲しい。
私が男性だったらこうやって留学することにマイナスな意見を聞くことになったんだろうか。
私が男性だったらもっと歓迎されていたんじゃないだろうか。
私がもし男性として生まれることが出来ていたら、経験しなくて良かったことがあったし、これからもあるんじゃないだろうか。
私がもし男性だったなら。
私もThe Manになれていたかもしれないのに。

こんな考えが浮かんできては離れなくなってしまった。
普段はあまり考えないようにしているけど、時々こうやってフラッシュバックしてくる。
明日は良いことだけを、前向きなことだけを考えられますように。

ぐしこ

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