
サイン育児でおしゃべりが遅れる?
こんにちは。
千葉県流山市にある、いちばんはじめの親子のコミュニケーションスクール「きいろいぼうし」の中村ともみです。
おしゃべり前の赤ちゃんとママ・パパのコミュニケーション、ファーストサインのレッスン風景や、元図書館司書として絵本や読み聞かせについて、そして、4歳の男の子を育てる日常をお伝えしています。
サイン育児をするとしゃべるのが遅くなるんじゃないんですか? というご質問を受けることがあります。
発達は早いほうがよい?
その心配、よくわかります。
わが子の成長や発達って、つい、周りと比べてしまいますよね。
月齢のおなじくらいの赤ちゃんを見かけたときなど、あの子はこれができているのに、うちの子はできない、とわざわざ、わが子のできないことを見つけてしまったり。
早いのは良いこと、遅いのは悪ことだという考えに陥りがちです。
子どもはじぶんがどう成長すべきかを知っている
しかし、子どもというのは、いま、じぶんが成長させるべき事柄をよく知っています。
こんな経験はないでしょうか?
赤ちゃんが、ティッシュを箱からひたすら出している。
拾っても拾ってもスプーンを落とす。
こういうとき、赤ちゃんは手や指の微細な動きを練習して、マスターしようとしているのです。
その証拠に、この動きをとことん練習してマスターあとは、ティッシュ箱には目もくれず、スプーンは食事をするために使うようになるはずです。
逆に言えば、ティッシュをひたすら出したり、スプーンを落としたりすることなしには、次の動作を練習する段階には進まない、ということになります。
成長しない子どもはいない
そして、高速ハイハイの使い手だった赤ちゃんも時がくれば、じぶんの脚で立って、歩いたり走ったりします。
なぜならば、ハイハイより歩くほうが楽だから。
ファーストサインだっておなじです。
ファーストサインを使って、たくさんの気持ちを教えてくれていたとしても、時がくれば、おしゃべりするようになります。
なぜならば、おしゃべりするほうが楽だから。
だから、大丈夫。
安心して、おしゃべり前にしかできない親子のコミュニケーションの時間を楽しんでくださいね。
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