1/2に思うことと今年の抱負
今日は1月2日。
本当は元日に今年の豊富なるものを
書こうと思っていたのですが、
昨日は地震がありそんな気持ちにはひとつも
なれませんでした。
昨夜は自分の無力さを感じ悶々としながら
眠りましたが、朝になり早速Yahooが募金を募っていたので寄付をすると、
そうだこういう時にもっともっと大きな力になれるような存在にならなくちゃ、くよくよしてないで
頑張らなくちゃという思いになりました。
そして大好きな奈良美智さんの絵が頭に浮かびました。
奈良美智さんは、青森県出身のアーティストです。
(いわずもながみんな知ってると思いますが)
奈良美智さんの存在は青森にいると、生活の一部のように思います。どこにいってもポスターやグッズがあったり、地元の十和田市現代美術館の外壁面は大きな奈良さんの絵。高校時代私は弘前に住んでいましたが、弘前の街にもよく奈良さんの絵やポスターが飾られていました。そして、大好きな青森県立美術館の大好きなあおもり犬は心に住んでいます。
自然と奈良美智さんを青森の希望のように想っていました。(もちろん奈良さんは世界的なアーティストですが、それでも私は青森出身として青森の希望や勇気そんな存在に思っています、勝手に。)
奈良さんは作品をつくるだけではなく、
子ども達と友達なところと、いろんなことに想いをはせてそしてすぐに行動したり芯のあるところが尊敬しているし大好きです。
つい先日は美大出うんぬん実家の太さ等の話の流れで、奈良さんの発言がXで炎上していましたが、奈良さんが世界的に活躍して得たお金を納税して、寄付もしてよい発信発言もしてたくさんたくさんいろんなところで貢献して活動しているということを忘れてはいけないと、それを分かってほしいとも思いました。今行われている奈良美智青森個展だって、どれほどの観光客を青森に呼んでくれたことでしょう、本当に青森の光です。
私は美大出ではありません。なので美大生の実際に関してはよく分かりません。ですが、お金はたくさんかかるだろうし支援が一切ないのはかなり厳しいだろうなということは思います。でも、奈良さんは嘘は言ってないと思います。
自分も美大出ではありませんが大学は出ています。
でも地方は賃金が低いので私を大学に入れるのは本当に大変なことだったと思います。
学生時代は自分も奨学金を借りて学費と生活費のために朝から晩までバイトして、学校には寝に行くような感じでした。(本当にためになる現場を知ってる先生の授業は起きてました。教科書読んでるだけの授業は寝てました。やっぱり、本当に現場のことを知ってる先生の話は心に響くものです。)
卒業旅行や成人式に出るのもお金がかかるから断って、時々惨めな気持ちになって、親が東京で働き続けてくれてたらこんな想いしなかったのにと思ったこともありましたが(1歳まで埼玉に住んでました)
それでも自分の地元の同級生は高校行くのも諦めた子もいたり、高校卒業したら就職する子が周りにほとんどです。自分は大学に行けたということだけでとても恵まれていて感謝するべきなのです。恥ずかしいことじゃないですありがたいことです。
それに色んなバイトをする中で出逢った人からの学びや経験は自分の財産になりました。
奈良さんもたくさんバイトしていた話をXでしていました。いろんな人に出逢いいろんな経験をして、だからこそ表現出来るものがあって今があるんだなと、私は素直にその文面を見て思いましたが、色々と責めたてる人もいます。でも、責め立てる人の心が黒くなってしまう背景にも想いをはせます。別に誰が悪くてだれがいいとかではない。
食べるのもやっと、いろんな道への選択肢がはじめからとざされているという悲しい現実があるのは分かります。私も養護施設や児童自立支援施設など福祉体験で見てきました。
そういう悲しさと一緒に虚しい気持ちや悲しみに溺れてしまって、たくさんのものを持っている人に
マイナスの思いを持ってしまう心理も本当に、分からなくもないです。
でも、手にしたものをいいことに使えばいいじゃないか そうしたら、選択できる人生を送れる人が増えるかもしれない、力になるのではないか とも思います。そちらの方に気持ちを持っていきたいです。
昨年私は日本や世界の社会情勢を見聞きして落ち込み、なぜか普通に暮らすことに罪悪感を感じて寝るのをやめたりご飯を食べなくなったりして自分の体をたくさん傷つけて過ごしていました。少しでも同じ立場にならなきゃ苦しみを感じなきゃと何故か思っていました。
でも、そういうことをして悲しみの傍に行こうとしても何も変わらない。
ちゃんと自分の体を大切にして出来ることをやっていかなきゃいけない、今年はそうしていこうと思っている矢先の昨日…
吉本ばななさんの今年の手帖〚BANANADIARY〛
に書かれている
「意地でも笑って、手ぶらで、鼻歌を歌いながら、
1年を歩いていきましょう」
という言葉の意味を想います。
今年の自分やきっとみなさんにとっても
必要なお守りみたいな言葉だなと
しみじみと。
今は私はしがない名のしれない画家ですが、
とにかく頑張って描いて描いて描いて実らせて
そしてしっかりと発信もしていきたいと思います。
泣いてばっかりをやめて、笑顔で私もわたしなりに頑張っていきます
明日私は青森に帰ります。
今回の帰省は青森泊→十和田という
スケジュールで、青森で奈良さんの展覧会を
見てから実家に行く予定でした。
昨夜は悶々として青森帰るのやめようか、
なんだかこんな時に…と思っていましたが、
でも思い直しました。
今奈良さんの絵を見ることは私にとってとても
必要なことだと
そしてこのタイミングで絶対行くべきなんだと。
奈良さんは生きてますが、
作品に呼ばれたような気がしました。
奈良さんの絵からパワーをもらって、
こちらに戻ってきてから仕事や制作を
頑張りにがんばります。
そして、
今後は世界でもたくさん仕事を出来るようになり、
そしてそのお金を良いことに回せるように地元にも貢献出来るように頑張っていきます。
とにかく臆せず、止まらず描くということを
今年の抱負にしたいと思います。
みなさんもそれぞれにどうぞ御自分を大切に、
そしてよい一年をお過ごしください。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
森田はぐみ