やさしくそそのかす。

　今年は人によく声をかけている。
　見知らぬ人をナンパするということではなく、知り合いにお誘いをかけたり、人を繋げたり。そういう働きかけを意識的にしている。

　色々な想いを持った人がいて、あれをやりたい、これをやりたいと思っている。なぜかそういう話を聞く機会がある。そういう人達はしかし、多くの人が一歩目が踏み出せない。

　仕事やプロジェクトを立ち上げて、強制的に行動を起こさせるのも１つの手段ではあるけれど、僕はそういうのが苦手だ。
　外的な動機づけよりも、もっと内省的で滲み出すような形で行動が出てくるのが好きだ。なぜかというと、それは動き出すまでは時間がかかるかもしれないけれど、主体的で持続的だ。

　ただ、寄り添っているだけではダメらしい。共感だけしても、相手はそれで満足してしまう。だから、ちょっとだけ背中を押すように働きかける。
　そして、同じような人を繋げる。1人ではできないなら、小さな力を寄り集める。そうすると大きなうねりとなって、動き出すのではないかと思っている。

　まだ本当のところはわからない。
　でも、やってみる価値はあるはずだ。