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かつての理想は追い越した

 かつて目指していたものが、どうでも良くなるのは健全だ。

 プロ野球選手になりたかった人がプロになった後もそれにすがっているのなんておかしい話だし、なれなかった人がいつまでも引きずっていたら鬱屈とした日々を送っているだろう。

 だから、変わっていくのが自然だ。
 かつての遠い目標は、いつかの過去になる。

 僕は「インタビューゲームを100人とやる」ことを約5年前に決めた。自分の人生を変えたいと本気で思っていて、100人とそれをやれば叶うと信じていた。
 けれど、最近はほとんど取り組んでいない。今となっては、もはやどうでもよくなってしまった。
 なぜなら、僕の人生は既に変わったからだ。考えてみれば、「100」という数字に明確な意味はない。生半可では辿り着けない数としての比喩に過ぎなかった。

 これから先、更に回数を重ねたとしても、それほど大きな変化はないだろう。70、80人を超えるとそういう領域になってくる。
 だからと言って、やらないと言っているわけではない。どれだけ早くその数を行うのかはもうどうでもいいのだ。目指さずに機会を見つけて行い、気づけば100人を超えているという形で進めていきたい。

 目指そうと思った瞬間は途方もなく思えたとしても、所詮いまの自分に想像できる範囲のことは、そうそう不可能ではない。できることをコツコツと積み重ねていけば、いつか追い越しているはずだ。

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