子らはみな缶蹴りに夢中いぬふぐり
いぬふぐりは春の季語です。名前の由来はその実が犬のおチンチンにそっくりだからです。ふぐりとは陰嚢のことですね。写真で見ると綺麗なので描いてみようと思いました。でも雑草をどこまで描けばいいのか、犬ふぐりの花も小さいので一個一個丁寧には描けません。もう少し花の下を濃くした方が花が生きるとは思いますが、本日はWBCの準決勝の大勝利、大逆転に酔いしれて、そんな時間はありません。
つい最近、近所を歩いていたら道端にひっそりといぬふぐりが咲いていました。そこで一句。
道端に人知れず咲くいぬふぐり
これでは単に季語の「いぬふぐり」を説明しているだけです。季語の持つ意味は説明しないでそれを利用する方がいいですね。いぬふぐりは道端に咲くに決まっているし、人知れずに咲く小さな花なので誰も気が付きません。その特徴を他の言い方で景色にして見ます。
子らはみな缶蹴りに夢中いぬふぐり
道端の代わりに子供が遊ぶ場所、人知れずの代わりに缶蹴りに夢中でいぬふぐりなどには目もくれない様子です。まあ平凡ですが。