絵手紙 鬼も内
「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまくのが節分ですが、地域によっては「鬼は内、福は内」と言うところもあるそうです。そもそも節分は立春の前日だけではなく、立夏などの前日も節分だったのですが、立春の前日の節分だけが残ったようです。何故なら年の始めが立春なのでその節分は大晦日だからですね。大晦日に宮中で行われていた災いを払う追儺の儀式がいつの間にか民衆の豆まきへと繋がったようです。
絵手紙の鬼は私のオリジナルキャラです。寅年にちなんでパンツだけでなく角も縞模様です。そうそう鬼のいる鬼門は丑寅の方角で、その為、鬼は牛の角を持ちと寅皮の衣を身につけているのですね。鬼の金棒は阪神タイガースの優勝を祈願してバットです。(巨人ファンなのに何でやねん!)
広がりしオミクロン春遠からじ(はるとおからじ:晩冬)
急拡大するオミクロン株ですが、これは感染にも気が付かない人が多くいるからこそ、広がっている訳で、こうしている内に飲み薬の開発も進みコロナが普通の風邪になって行く日もそう遠くないと信じたいです。
初夢の世界一周鬼笑い(はつゆめ:新年)
初夢の宇宙旅行や鬼笑う(同)
老いらくや初夢見たか覚束ず(同)
来年のことを言えば鬼が笑うと言います。日本人は昔から長期ヴィジョンを持てないのか、諸行無常と悟っているのか、都合のいいことを願ってもそんなに上手く行く訳はないだろうとネガティヴ思考に陥っているのか?でも、人間はやはり夢を持ち、計画を立てて、その実現の為に努力する必要があると思います。世界一周くらいでは鬼も笑わないとのコメントが入り宇宙旅行に変更です。でもつまらない句には変わりありませんね。
明日はまた違う日が来る春近し(はるちかし:晩冬)
コロナ禍で何もすることがなく、家にいる毎日ですが、明けない夜はない、冬来たりなば春遠からじ。希望を持って毎日を過ごして行きたいものです。
節分や福だけでなく鬼も内(せつぶん:晩冬)
鬼やらい時には仲間入れたって(おにやらい:晩冬)
鬼と言っても悪い人ばかりではありません。本当は優しい人なのに心を鬼にしている人、一つのことに命を賭けている鬼、鬼が棲むと言っても本当は普通に暮らしている人がいて、あなたが知らないだけかも知れません。人を鬼と決めつけることなど意味のないことだと思います。