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水彩画練習 食堂

スケッチ画に向けて削ぎ落とす練習です。結局、背景は余り好きではない「ほかし」になってしまいました。色を付けたあとティッシュペーパーで色を落とす技術を習得したので、早速食堂の緑のヒサシで採用、やや薄過ぎたかも。まだまだ全体にコテコテ感がありますが、少しずつスケッチ画に近づいています。

さて俳句は何にしましょうか?この絵から食堂がらみで詠んでみます。

ガード下サンマ定食貪りぬ(さんま:三秋)

学生時代に新宿小便横丁で食べたさんま定食がうまかった記憶があります。どんな状況だったのか記憶が曖昧なのにさんま定食が美味しかったことだけははっきり覚えています。ひょっとすると歌舞伎町で一晩明かして朝食だったのかも。今はこんな横丁は無くなっているのでしょうね。

新蕎麦の張り紙古し馴染み店(しんそば:晩秋)
新蕎麦や張り紙去年と同じもの(同)

昔のことですが行きつけの蕎麦屋が新蕎麦の張り紙を使い回していました。これでは新蕎麦のありがたみも半減ですね。新蕎麦の張り紙は新しい紙を使って手書きに限ります。いや最近は印刷ですね。
ここで張り紙古しでは新蕎麦が出てだいぶ時間が経ったとも読めるとのコメントが入りました。確かにそうも読めるし、そう読んでもらってもいいのですが、張り紙が使い回したものとはっきりさせた句を追加しました。

カウンター匂いに惹かれ小鰭かな(こはだ:晩秋)

カウンターと来れば皆さんのイメージはなんでしょうか?カレーの匂いに惹かれて、いやおでんかも。残念!私はもう寿司屋の中でした。
寿司屋の匂いを嗅ぐと私には真っ先にこはだが浮かびます。お店に漂う酢の匂いのせいでしょうか?勿論一番好きなのは中トロや海胆の軍艦巻きですが、値段の安いこはだは寿司屋に行けば間違いなく食べますね。

蛤の出汁のラーメンニューヨーク(はまぐり:三春)

ニューヨークにいた頃ダウンタウンにある日本料理屋に会社の連中と一緒によく行きました。そこで出してくれる蛤出汁のラーメンが絶品でした。見た目は京風の薄すめのスープですが、蛤の出汁がたっぷりで本当に美味しかったです。京都に住んでみて京都のラーメンが薄味ではなく、学生好みの濃い味だと初めて知りました。でも、そんなことはこの時点では全く知らず京風と信じていました。


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