見出し画像

名人を唸らす童顔初句会

プレバトの冬麗戦は大番狂わせでした。ちびまる子ちゃんの優勝や無段の本上まなみさんの第2位にも驚きましたが、永世名人二人が9位、10位になったことにも大変驚きました。夏井先生が作者を伏せた上で句を平等に評価しているのだと良く分かりました。俳句の作り方・技術が高いからといっていつでも良い句が出来るとは限らないことは分かっていました。技術は最低限身につけるものであっても、作品の出来不出来は作る人の感性や観察力、自分の置かれている心情など色々な要素があって、そんな中から良い俳句が湧き出て来るものだと信じているからです。そう言う意味ではそもそも俳句の世界は段位なんてそぐわない気がします。

でも日本では柔道などの武道や将棋・碁など級や段位を設けてその上達度合いを示すことが大好きです。格上とか格下とか差をつけることが楽しいのですかね。その日本人の好みを巧みに利用して出来上がっているのがプレバトです。でも一般的には段は上がることはあっても不祥事でもない限り下がることがないのが段位です。それなのにプレバトの俳句は段位や名人を設けているだけでなく、降格という厳しいルールを設けることで番組の面白さを保っているのだと思います。そして平等に評価することで今回のような大番狂わせを見せることで更に面白さが増します。これも判官贔屓が大好きな日本人の心情を上手く掴んています。俳句甲子園を支えて成功に導き、俳句の普及に尽くしてきた夏井先生ならではの「企み」は確実に俳句同好者を増やしていると思います。

ちびまる子の実写版でまる子ちゃん役をした森迫永依さんも今では上智大学を卒業し立派な大人になりました。英検1級、Toeic970で中国語や韓国語まで出来る語学の天才です。

初富士は青しケサランパサラン来

この「来」なんてとても初心者に使える言葉ではありません。そう言えばもう一つの番狂わせだった第7位の横尾名人(10段)がたまたま「京急来」で使っていましたね。梅沢永世名人が私の後継者が現れたと言っていましたが、本当にそうなりそうで今からとても楽しみです。

名人を唸らす童顔初句会

森迫さんの顔は今でも童顔のちびまる子ちゃんのままでした。

いいなと思ったら応援しよう!