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鳳仙花
秋の季語から鳳仙花を見つけました。でも私には鳳仙花と言っても余り縁はない気がします。多分、子供の頃は原っぱや近所の家の庭に沢山あったのかも知れませんが、草花に興味のなかった私が気が付かずに側で遊んでいたのでしょう。
ウィキペディアによると昔から鳳仙花の汁を使って女性の爪を紅く染めていたので爪紅(つまくれない、つまべに)とも呼ばれています。夏に染めた爪紅が初雪まで残っていれば恋が叶うなんていう言い伝えもあるそうです。そんなに長く色落ちしないんですかね。いやなかなか恋は叶わないと言うことかも知れませんね。
井戸水で手足綺麗に鳳仙花
泥んこになるまで遊んで家に帰ると勝手口の方に回りなさいと言われ、そのままホースの水をかけられ、手足の泥を落としていました。そんな裏木戸にも鳳仙花が咲いていたと言う句を作ろうとしました。でも裏木戸でホースの水は長過ぎなので井戸端に変更したら全く違う農家の人が家に帰って来た時井戸端に鳳仙花が咲いていましたと言う句になってしまいました。ホースの水と泥んこ坊主は忘れてください。
原っぱの防空壕跡鳳仙花
私の家と通っていた小学校の間には原っぱがあり、そこには戦時中に作られた防空壕がそのまま残っていて子供たちの楽しい遊び場でした。昔は結構いろんなところに原っぱがあって三角ベースボールで遊んだりしました。そんな荒れ地に咲いていたかも知れない鳳仙花を詠いました。
埃舞う空き地で遊ぶ鳳仙花
あれ、前の句と同じ風景みたいです。でもこちらは防空壕ではなく三角ベースボールで遊んでいるところです。埃っぽい空き地で風に吹かれながらも元気で咲いている、いや子供と一緒に遊んでいる鳳仙花を詠いました。
爪紅原っぱの娘も今や古希
あれあれ!まだ原っぱかい!でも鳳仙花では空き地や原っぱしか頭に浮かびません。爪紅も一つ詠わなければと思い考えたら、浮かんで来たのが、たまに一緒に小学校から帰ることがあった仲良しだった彼女のことでした。あ~彼女も古稀を過ぎたんだな~。
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