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ひと筆を加え悦なり春霞

今日の絵は記憶が定かではありませんが、琵琶湖の東側にある高月付近だと思います。写真では枯れ木だったのですが、春なので花を咲かせて見ました。

水門の先に進めぬ花片かな

風で飛ばされた桜の花弁が水路を流れていましたが、水門に阻まれ先に進めない様を詠いました。絵を見ていたらそんな風景が頭に浮かびました。

春霞上着脱いだか伊吹山

日中は上着を脱いで腕まくりしてもいいくらい暖かくなった頃、山里も遠くの伊吹山もぼんやりと見えます。頂きの雪もそろそろ無くなって来ましたという擬人化の句です。ひょっとすると類句が多いかも。

ひと筆を加え悦なり春霞

せっかくのぼんやりとした春を表すいい季語なのでもう一句です。
一筆描き加えて、良くなったと一人悦に入る老人の姿です。頭の中も春霞かな。

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