メルボルン・フィリップアイランド
この絵に描かれたペンギンは多分キングペンギンだと思いますが、メルボルンのフィリップ島で私が見たのはフェアリー・ペンギンという身長30センチくらいの可愛いペンギンでした。
絵のペンギンはスキを押してくれた人に時々ご挨拶しています。
宵闇の浜辺にペンギン偵察隊(季語:よいやみ:仲秋)
夕方海から上がって来るペンギンはまず数匹のペンギンが偵察隊よろしく浜辺をキョロキョロと見回し、一旦海に戻ります。その後は大勢の可愛いフェアリーペンギンが大挙して浜に上がって来ます。そして列を作って雛の待つ巣に向かってチャップリンのように歩いて行くのです。
夏の浜吾子の転びて鼻の痣(季語:なつ:三夏)
フィリップ島に行った時にペンギンとほとんど変わらないよちよち歩きの息子がコンクリートの道を走り出し、心配して見ていると案の定こけてしましました。しばらくの間擦りむいた鼻が痛痛そうだったのをよく覚えています。
メルボルン路面電車に風青し(季語:かぜあおし:三夏)
メルボルンは「緑色」のトラムと呼ばれる路面電車がいたる所を走っていて交通ルールも他の都市とちょっと変わっています。右折する車は交差点では道路の左側に寄り信号が変わるのを待ちます。そして右折可の青矢印が出たら漸く右折です。風青しとトラムの色に合わせ綺麗に詠いましたが、実際は風でレールの削れカスが舞い上がり粉っぽい風に変わります。でも街は緑でいっぱいの綺麗なところです。
羊の毛刈られし後やヤギとなり(季語:ひつじのけかる:晩春)
豪州では人より羊の方がはるかに多いことで有名ですが、その羊の毛を刈る現場が見たくてその季節に牧場へ見に行ったことがあります。そこでは作業員が手際よく見事に毛を刈っていましたが、裸にされた羊はまるでガリガリのヤギに変身したようで終わるとすぐ飛ぶように逃げて行きます。