奥入瀬川
東北へ旅した時は雨が降った後で奥入瀬川の水も濁り、いつもの清流とはだいぶ様子が違うようで残念でした。それでも渓流の素晴らしさを十分肌で感じることが出来たので、やはり魅力のある渓流であることは間違いありません。
木漏れ日の緑となりし奥入瀬川(季語:みどり:初夏)
奥入瀬の道沿いの木漏れ日から目を落とすと辺りは白から新緑へと美しく変化して行きます。残念ながら雨の為にそんな風景は見られませんでした。
静寂や奥入瀬川の滝しぶき(季語:たきしぶき:三夏)
有名な割に奥入瀬川にそれほど多くの人はいませんでした。静けさの中で聞こえるのは奥入瀬川が作り出す音だけです。清流は岩によって小さな滝をいくつも作り心地よい音を奏でていました。
冬ざれや乙女の像の逞しき(季語:ふゆざれ:三冬)
十和田湖の観光名所にもなっている高村光太郎氏の最期の彫刻作品「乙女の像」は乙女とはだいぶイメージが違い、大きな胸と太いももの逞しい女性像でした。明治の女の力強さ、東北の女性の頑丈さが感じられる存在感のある作品でした。二人の裸婦はあの寒々とした冬の十和田湖に今日もしっかりと立っていることでしょう。
十和田湖に白鳥眠る観光船(季語:はくちょう:晩冬)
十和田湖の観光船は十和田湖の代名詞でもありましたが、東日本大震災の後、客足が途絶え今では運航していないようです。白鳥のように水に浮かぶ観光船は残念ながら長い眠りについてしまったようです。