絵手紙 子犬
猫の絵は前に出したので今回は絵手紙で子犬の絵を描きました。大きな用紙ではないので細かいところは描けません。でもそれが水彩画の練習になっています。
この犬を見ていたらニューヨーク時代のアメリカ人の友だちを思い出したので「友へ」としました。友人はニューヨーク郊外の大きな家に住み、庭というか、自宅のある原っぱには川まで流れていて愛犬も自由に走り回っていました。
彼はインターナショナルハウスという海外留学生用の寮を提供する非営利団体の理事長をしていて私も理事だったことから親しくお付き合いをさせてもらいました。
でも俳句はメルボルン時代に自分で飼っていたプードルのミルキーとテリアのパフィーを詠います。
青芝や洗濯物に犬ジャンプ(あおしば:三夏)
メルボルンにいた時はプードルとテリアの間の子を二匹飼っていました。二匹は赤ちゃんの時はそっくりだったのに大きくなると一匹はプードル、もう一匹はテリアと全く違った姿になっていました。元気もののパフィーは裏庭に干してある洗濯物に飛びついては洗濯物を汚してくれました。
風光る犬に倒され泣く我が子(かぜひかる:三春)
シドニー生まれの息子はメルボルンに引っ越してもまだよちよち歩きでした。犬が大好きで可愛がってあげるつもりでいても、ちょっとパフィーに飛びつかれるとすぐお尻から倒れていました。倒れる姿がとても可愛かったのを覚えています。
冬の犬老婆の胸で声もなし(ふゆ:三冬)
メルボルンを去る時、日本の社宅では動物を飼えないので、メルボルンに置いて行くことになりました。プードルのミルキーは張り紙を出すとすぐに貰い手が現れました。その方は白髪の老婆でミルキーを見たとたん抱きしめて頬ずりをし、そのまま離そうともしませんでした。ミルキーも全く騒ぐことなく彼女の胸の中で大人しくしていました。不安だったのか、安心していたのか今でも分かりません。
農場や犬走り出し冬日向(ふゆひなた:三冬)
貰い手が中々決まらなかったパフィーは帰国が迫った最後の週末にかつてファームステイをしたことのあった農場に連れて行きました。農場には犬だけでなくいろいろな動物がいて、農場の人も電話をすると一つ返事でもらってくれました。農場に着くとパフィーは喜んで走り出し、我々は別れをする間もなく車に乗り込みました。私は少し安堵しましたが、子供たちの方は泣きっぱなしでやはり申し訳ない気持ちになりました。