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アイスランド

この絵はアイスランドではないのですが、少し外国ぽいので選びました。最近、地震関連のニュースなどで盛んに言及されるプレートを生で見たことがあるのでその記事をご紹介したいと思います。アイスランドにはユーラシアプレートと北米プレートがぶつかって地球の表面に出て来ているところがあるのです。プレートに興味のない方でももし温泉に興味があれば読んでみてください。

地の果てに蒼き湖あたたかし(季語:あたたかし:三春)


世界一大きい露天風呂、ブルー・ラグーンは実際は温泉ではなく、地下2千メートルの地下水を汲み上げ、地熱発電の冷却水として使った後の排水を貯めたものです。まるで湖のように大きい温泉の底に溜まったシリカは泥パックとして女性たちに喜ばれています。入浴中に自分の手や足で泥を掬って顔や身体に塗りつけ、乾いてもそのまま温泉で洗い落とせるので楽ですね。

にびいろの冬枯れなりアイスランド(季語:ふゆがれ:三冬)

アイスランドをドライブしても景色はほとんど溶岩です。ここまで荒涼とした景色はなかなか見られるものではありません。地球の割れ目、プレートの表出、間欠泉、地学の好きなタモリさんが見たらヨダレが出そうですね。鈍色(にびいろ)という色で大事な季語に色をつけるってどうなんでしょう😅季語を信じていないと怒られそうです。
そこで友人のアイデアを頂き以下の句を追加です。

つるばみで染めし冬のアイスランド(季語:ふゆ:三冬)

鈍色を作る為にはつるばみ(クヌギの古名)の実の傘の部分を煎じるそうです。という訳で「鈍色」のアイスランドを「つるばみで染めたような灰色」のアイスランドにしました。と書きながら念の為に「つるばみ」を調べたらなんと初夏の季語でした。初夏では荒涼とした雰囲気はありませんが染料の原料ですから季語としては相当薄められているのでそのままにします。と思ったけど、やはり気になります。ではアイスランドを初夏にしましょう。季語の力は相当弱まったつるばみですが、アイスランドはいつでも灰色っぽい気がするので。

つるばみで染めし色やアイスランド(季語:つるばみ:初夏)


凍て風に笑顔美しレイキャビク(季語:いてかぜ:三冬)


厳しい気候にも拘わらず、いや、むしろそうだからこそ人々は笑顔で助け合い、笑顔で旅人を迎えてくれます。国の人口はたったの34万人で、日本の市で言えば大津市、所沢市、高知市、東京なら北区の人口と同じくらいです。

間欠泉地球の息吹肌に春(季語:はる:三春)


大地から吹き出す間欠泉はまるで地球が吐き出す息吹でした。息吹ならやはり春かなと思いますが、どの季節でも入る句になってしまいました。

アイスランドの近くにあるグリーンランドはその名から緑の地と間違えられそうですが、そんなことは全くないのです。ということで、おまけの一句です。

グリーンランド真の氷のアイランド(季語:こおり:晩冬)


グリーンランドはアイスランドより更に厳しい環境で全人口も5万人強とほとんど人が住んでいません。アイスランドに余り入植者が来なかったことから、デンマーク王国はこの島をグリーンランドと名付けたそうです。でも明らかにこちらが本当のアイスランド(氷の国)なんです。名前をいくら良く見せてもやはり人は来ませんね。グリーンランドは今でも独立出来ずデンマーク王国の一部で自治政府となっています。

おまけの一句は「氷」を入れただけのオンザロック、俳句とも言えない駄作でした😂

風見鶏


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