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永平寺の苔むした切り株
福井県の名刹、永平寺にあった大きな切り株です。何故か気になって撮ったのだと思います。参拝してから随分時間がたったので記憶も曖昧ですが、講堂にあった長くて幅のある階段が何故か目に浮かびます。後はお坊さんに多く出会ったことでしょうか。私の親父は栃木市の金剛寺に眠っていますが、その寺は曹洞宗なので考えてみれば永平寺はその総本山ということです。
雪踏みて托鉢僧の山の朝(季語:ゆき:晩冬)
永平寺のHPで托鉢僧が雪の中を歩いている写真があったので使わせてもらいました。しんしんと寒さが伝わってくるようです。
寺の春青き頭の清々し(季語:はる:三春)
さすがに曹洞宗の総本山だけあって禅の修行者も多く、若い僧侶の剃りたてのこうべが清々しいほとに青々としていました。今でもつるつるのお坊さんは曹洞宗に多いですね。
紅葉散る僧の箒の光りおり(季語:もみじちる:初冬)
永平寺のお坊さんはもちろん掃除も修行のうちです。紅葉の散る季節は掃除も更に大変でしょう。傾いた冬の陽が箒を照らしているそんな風景です。
ザボンの木盆栽に見ゆ京の朝(季語:ザボン:晩秋)
家の近くの景色も一つ。ザボンの実はとても大きく木も実の重さに耐えられるように太くて短い感じがします。そのせいか遠くから見ると蜜柑の木の盆栽と相似形に見えました。でも何かに例える句はやはり難しいです。
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