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着ぶくれてはち切れんかな学生服

ネットに面白い記事がありました。現在ブラック校則の見直しが行われているそうですが、そんな中でコート、ジャケット禁止と言う校則が紹介されていました。なぬ!コートが駄目。この寒いのにコート禁止ってどういうことでしょうか? 鹿児島の市立高校の校則には当たり前のようにこの校則があるそうで、中には女子はオーケーで、男子だけ禁止なんて粋な高校もあるそうです。鹿児島は暖かいからなんですかね。それとも質実剛健の気概を保つ為なのかな〜。宮崎ではマフラー禁止なんて校則もあってなんとも南国らしいです。

鹿児島のある高校の教頭先生はコート禁止について「昔からあるので理由はわからない」「生徒は下に着込んだりして防寒しているので問題はない」そうです。今までどれだけの先生がいて、どれだけの生徒や親がいても、この校則が見直されることはなかったのですね。おかしいと思っても口に出さない、行動を起こさない、いや勇気のある人が口に出しても無視されるか逆に変な目で見られるようになったのかも知れません。一度決めるとそれに従い、縛られ、さらにこれも伝統だと美化してしまう「日本の文化」は決して世界では通用しません。戦前は学ランにマント、貧乏人は蓑を被っていたかも知れませんが、禁止はされていなかったと思います。多分、戦後の貧しい日本でなんでも平等の意識がとても強かった時期に出来た校則なのでしょう。コートを買えるのは一部の金持ちだけで貧しい家庭では買うことは出来ない、それでは貧しい子供が可哀想です、なんて優しい先生が言い出したのかも知れません。それならいっそのこと全部禁止にしてしまいましょうなんて他の先生もきっと賛同したのでしょうね。

でも日本はその後、経済成長を遂げ、それなりに豊かな国になりました。そしてコートもピンきりで高いものもあれば安いものもあります。買えない家庭なんてないでしょう。それなのに何故、校則は変わらなかったのでしょう。それこそが日本の美徳?であり大欠点です。多分、馬鹿らしい校則など言い出せば切りがないくらいあるでしょう。そして世の中が進歩し、世界がどんどん変わって行くのに、とにかく新しいことをやりたくない責任者、管理職が何もせず、何もさせずに済ませて来た結果が現在の日本の「ていたらく」を招いたのでしょうね。

話は全然違いますが、今ネットフリックスでやっている「舞妓さんちのまかないさん」青森から舞妓はんになりたくて京都にやって来た中学出たての二人の女の子の物語です。ストーリーとは無関係ですが、舞妓だけは労働基準法に違反しているけど18才未満でも酒席で働かせていいのかと言う議論が再燃しているそうです。京都市は文化伝統として特別に認めているようですが、人権より文化伝統を優先することになんの疑問も抱かない人たちがいるのには本当に呆れてしまいます。

着ぶくれてはち切れんかな学生服

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コートは着なくても下に着ているから大丈夫ってなんなんですかね~。

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