小説『Feel Flows』⑰

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(十七)

あのときから、4ヶ月ほど経つ。

何かが変化したのだとしたら、何が変わって何が変わらないのだろう。

全身を循環する血液も、4ヶ月ほどですっかり新しい血液に変わるのだそうだ。
人間の体を構成する細胞は、一部の脳細胞や心筋細胞を除き絶えず生まれ変わりつづけているらしい。

ひとの気持ちや思いも常に新しく生まれ変わり続けているのではないかと思う。とはいえ、「時が解決する」というのは当事者である意識がある者にとって無責任な物言いであるとも思う。

この物語に心地よく終止符をうつためには、僕はなにをするべきなのだろう。


「続きをもっと聞きして!」と思われるような終わり方を探している。そんな風に「自分と自分に関わるひとをポジティブな感情になってもらうことを望む」くらいには変われたのかもしれない。

結末は、はっぴいえんどを願う。

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