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カードファイト!ヴァンガードG!! 未来への坂道⑩

第11話、如月アイカ。

アイカ「新入生の皆さん初めまして。生徒会長の如月アイカです。この度は、入学おめでとうございます。これから皆さんがより良い学園生活を送れるように全力でフォロー致しますね。」

生徒会長が新入生入学の挨拶をしているのを、剣斗が聞いていると、隣りの未央奈がこっそり教えてくれる。

未央奈「あの人は、生徒会長の如月アイカ先輩。凄腕ヴァンガードファイターでもあるんだよ。」

剣斗「へぇ、そうなんだ。」

七瀬「去年のU-20でもチームを率いて準優勝したんだよ。」

剣斗「それはめちゃくちゃすごいじゃん。」

未央奈に続き、七瀬もこっそり教えてくれた。

さらに、アイカな話を続ける。

アイカ「また、この学園にもヴァンガードが普及してきました。今や、ヴァンガードは国民的なカードゲームとなりつつあります。ヴァンガードによって友達が増え、そして交友を深められていき、より良い未来を掴みとって欲しいと私は思っています。」

そんな話を続けていたアイカは、突然とんでもない事を言い出した。

アイカ「そう言えば、校長から聞いたのですが、今日から編入生が入って来たらしいですね。なんでもその方、凄腕のヴァンガードファイターだとか。」

剣斗はその時、全身から冷や汗を出すのを感じた。

剣斗(まさか、校長!!オレの事、言ったんじゃ!?いや、会長の様子を見ると、オレが神村翔とは気付いていない感じだな。)

剣斗がそんなこと思いながら、校長にアイコンタクトと、口パクでこう言った。

校長(君が神村翔だということは、言っていない。ただ、キミのファイターとしての実力はかなりのものだと言っておいた。)

剣斗(校長!?勘弁して下さいよ!!)

剣斗が口パクでそう言うと、校長はただ、頑張りたまえと口パクで返して来た。

剣斗の気持ちを余所に、無情にもアイカは剣斗の名前を呼んだ。

アイカ「確か、神崎剣斗くんという男子生徒でしたね。神崎くんはどなたでしょうか?」

剣斗はしぶしぶと言った表情で手を上げた。

七瀬「すごいやん!!」

未央奈「すごいよ!!あのアイカ先輩に呼ばれるなんて!!」

剣斗「はぁ。」

七瀬と未央奈に賞賛されるが、いつ自分の正体がバレるか、ヒヤヒヤしていた。

だが、アイカは構わず突然、ファイトを申し込んで来た。

アイカ「あなたが神崎剣斗くんね。いきなりで申し訳ないけど、私とファイトしてくれない?」

剣斗「え!?」

アイカ「あなたの実力を確かめて見たいの。」

剣斗は少し考え、そこである事を忘れていた事に気付いた。

剣斗(あ、今日ポストに届いてた。ギアクロニクルのデッキ!!)

そう、今朝ポストに入っていたギアクロニクルのデッキを持って来ていたのだ。

今手元にはゴールドパラディンのデッキはないが、今回はギアクロニクルのデッキがある。

その為、剣斗はアイカの挑戦を受けることを了承した。

剣斗「分かりました!!そのファイト受けます!!」

アイカ「ありがとう。それじゃ上がって来て。」

剣斗はアイカに言われ、壇上に上がり、アイカと対峙した。


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