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業務委託契約の意味

メンズエステを運営していた時、在籍セラピストさんは雇用ではなく「業務委託契約」を交わした関係でした。

いわゆる外部委託=取り引き先と同じです。

なので例外なく10歳以上下のセラピストさんにも必ず敬語を使っていました。

これには2つ意味があり、一つめは上記のようにセラピストさんは決して私の部下の立場で雇っているのではなく、業務委託だというところです。

こちらは施術できる環境を提供して集客する、セラピストさんは集客と施術をするという条件でお互い取り引きしている同等の立場です。

セラピストさんがいるからこそお店が成り立つので敬意を払って当たり前です。

ここまでだと聞こえはいいかもしれませんが、もう一つ敬語を崩さない理由は「決してオーナーとセラピストさんとの関係は友達ではない」というのをハッキリするためでもあります。

私が運営していた時の在籍セラピストさんは自分のお客様にも毎回自慢するくらい全てが素敵で魅力的なセラピストさんばかりでした。

歳下のセラピストさんも沢山いて、可愛いという感情はもちろんありますがファミリー感を出しすぎず、あえて踏み込みすぎず、でも何か困った時は言いやすい関係性という絶妙なバランスをかなり意識していました。

命令などする気はさらさらありませんが、お互い取り引きしていくなかで条件に沿わない行動が見受けられる場合は改善を求めるために話し合いをしなければいけない事もあります。

近くなりすぎると感情が入って指摘しなければいけない事も言いにくくなってしまいます。

仲良くなりすぎてお互い気軽に意見を言いやすくなる事も悪くはないのですが、あくまで条件を出して委託をしているのはお店側の方になります。

セラピストさんが一方的に要求ばかりしやすい環境になってしまってもよろしくありません。

オーナーは「何かあれば頼りになるし相談したい」けど、「でもあまり関係ない連絡や雑談するのは申し訳ないな」くらいの距離感。

セラピストさんからお誘いがあれば喜んで飲みに行かせてもらいますが、それでも私達は決してくだけた友達関係ではない。

非常に難しい事ですが、近すぎても遠すぎても失敗を経験したのでこの絶妙なバランスが大事だなと思ってます。

女性が集まる職場は男性オーナーの方がいっそのことうまく線引きできやすいかもしれません。

同性だと良くも悪くも和気あいあいとしすぎる事もあります。

でも、同性だからこそ深い信頼関係を築きやすい強みもあります。

メンズエステだけではなく、「仕事仲間」って距離感が難しいところがあります。

でも友達よりも場合によっては家族よりも顔を合わせる事が多い関係だからこそ、楽しい事だけ共有する友達ではなくお互い刺激を受けれる特別な関係性が大事だと思っています。



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