母親は聖人君子ではない
母親とは聖人君子なのか。
子供を産み育てる中、
まだまだ日本では多いだろう"母なんだから"
これを1ミリたりとも味わったことない、お母さんはほぼいないだろうと思う。
今や当たり前に属してるであろう、ワーキングマザー。
働かず、旦那さんだけの稼ぎで生活していけるいけないに関わらず
多様化している世の中で
働きながら子育てをしているお母さんは多くいると思う。
これは別に、日本に限った話ではそもそもないだろう。
昭和から平成に変わるあたり。
なんならその少しその前。
男女雇用均等法とかも出来た時期もあるだろうが、今よりもまだ、そもそも出来た"だけ"だっただろう。
男は外で働き、女が家を守る。
そんな古びた認識は、令和の今もまだまだ残り香を持っていると思う。
少子化対策だの子育て支援だのと岸田総理が大騒ぎしてるニュースも見るけれど
的外れ以外のなにものでもない、専業主婦の嫁を待つ子育ての子の字もわかっていない昔のおっさんが考えた施策、みたいな内容。
今でも小さな子供を保育園に預けて仕事復帰すると言えば、表面上「大変だね」だの「頑張ってるね」だの言われつつも
どこかに【子供がかわいそう】の残り香がする。
でも、今のご時世、共働きでの生活を強いられることはなんら当たり前で
晩婚化が進む中、女性のキャリア構築も当たり前で
理由はなんであれ、
働かないということを選択する人が昭和と比べ減っているのがスタンダード。
なのに、保育園は待機児童問題を残したままだし、なんならそこで働く方々の働く環境改革もないまま。
男性の育休がどうとか頑張ったところで、それはほぼ大手だけ。
なにかあればまず母親というスタンスは、多分昭和、もしくはそれ以前と変わらず
なのに、母として親として社会人として求められる内容は増えている。
そこに加え、
まだまだある、"母親なのに"。
子育てと大きく話は変わるが
浮気、不倫を許容しろとは思わない。が、
そこですら未だある、男性の場合と女性の場合での差。
母親なのにそんなことをしてと言われる世の中。
父親にも同じだけの圧力ってあるのだろうか。
ネットから拾ったこのワード。
赤い下線は私が引いたわけではない。
この画像はこのまま拾った。
私以外にも同じポイントに違和感を感じる人がいたのだろう。
産後のどのタイミングかはわからない。
ただ、どのタイミングだとしても
「魔法が解けちゃったんだね」なんて
産後、自分とそいつの子供の育児中に言われたら
プツンと糸が切れる音がするだろう。
でもまだ世の中は、母親には
そこには優しくないだろう。
同じ女として
同じ母親として
ましてや私にはない、あの美貌とスタイルとキャリアを持っている女性ですら
そんなことを言われる世界線なんて
信じられない。
絶望すら感じる。
日本の母親は聖人君子のような様を求められ過ぎているように思う。
金銭面はもちろん、キャリア。
そして、母としての聖人君子像。
若い子が子供を持ちたいと思うわけあるか。
女性の社会進出が増え、ワーキングマザーが増え、いつからか勝手に出来た「イクメン」という、自分の子供の世話をしてるだけなのに
褒め称えられる男性側のワード。
その言葉に踊らされている男性がいるうちは、まだまだ昭和となんら変わらないんだろうと思った。
母親だって、女だって
今やるべきことをやっていることへの評価や賞賛がほしいのは、
男性陣と同じなはずなのに。
イクウーマン、なんて言葉聞いたことない。
その代わりにあるのが、ワーママなのか。