よく頑張ったと自分を心底褒めたい
月曜日から次女の保育園がスタートする。
慣らし保育期間はお昼を食べて帰宅という感じになるが、次の週からはフルタイム保育園デビューが待っている。
ようやく!やっと!遂に!
正直、私の気持ちはこれらの言葉に凝縮されている。
育休1年が終わる頃、長女は小学1年生だった。
所謂、小1の壁とやらの期間はたまたま育休中だったこともあり、なんとかなったが
そもそも、学校併設の学童もなく、近場の学童の空きがない問題にぶつかっていた。
都会では保育園待機児童問題で育休延長をする方が多い中、私の住む田舎では待機児童問題はそこまで多くなく、サラッと入園が決定することの方が多い。
なので、まさか学童待機問題にぶち当たって、育休をどうするか考えるなんて、微塵も頭になかった。
仕事をする上で子供の預け先の確保は必須事項。死活問題。
ジジババも近くにいない。
小1になったばかりの娘を一人、家で留守番をさせるなんて問題外。
同時にその時期、旦那の仕事も忙しく、決まった曜日に休みが来るわけでもなく、唯一頼れるはずの旦那は戦力外。
私は潔く、育休1年での復帰を諦めた。
正直、まだ働きたくない気持ちもあったし、会社の有難い制度のおかげで延長することの出来る環境でもあった。
迷いなく、育休を延長。
同時に初めての1歳児をほぼワンオペで育児する、という環境に身を置いた。
そもそも、私は全くと言っていいほど完璧主義からは程遠く、いかに自分が楽に子育てに取り組めるか、それが最優先事項だ。
子供にとっての第一よりも、まずは母である私にとって無理がない、無理のない環境を整えることが最優先。
こう、文章にして、文字に起こすと、なんともダメな母親感が拭えないが、これが私の事実。
1歳児と24時間過ごす初体験にも不安は多少あったが、2度目の育児ということもあってか、次女の気質の問題か、思っていたよりは楽だった。
ただ、小学生の母になったのはもちろん、初めてで、保育園時代との違いや、そこに学業という未知の領域が加わり
どちらかと言うと、そっちでやられた。
帰宅後、宿題を見ながら構ってと発狂してる次女をなだめつつ、わからないと悩む長女を励ましながら、帰宅後は宿題をするというルーティーンを作ることにも必死。
気づけば夜ご飯の支度を始めなきゃいけない時間。
気の休まる時間が目まぐるしく減ったのだ。
自分ならばいいことも、子供となると不安になり、わからないままにしたらこの子が嫌な思いをするかもしれないとか
マイペースが過ぎる長女のスピード感の問題にぶち当たったりだとか
長女も私も保育園という楽しく過ごせる、そして母娘で過ごすよりも娘は先生と過ごす時間の方が明らかに長かった生活から一変、
勉強もしなきゃいけない、保育園の先生のようには優しく諭せない母に親子共々戸惑ったように思う。
正直、2年前の長女が小1、次女が1歳のときの私は疲弊していた。
何度、仕事に復帰していた方が楽だっただろうと思ったことか。
それは、仕事が楽ということでは全くなくて、自分以外の誰かにサポートしてもらいながら子育てをしていたときの方が自分のメンタル面が楽だったと知っていたから。
それでも、その思考が頭をよぎるたび、自分以外にも似たような子育てをしている人たちはたくさんいるはず!私も頑張らなくちゃ!と鼓舞した。
戦力外の旦那はもはや、同じ家にいるのに赤の他人のような気すらもした。
同じ、母親というポジションの友人たちには言わずとも理解してもらえることも
戦力外の旦那には1から10まで説明しても、こちらの伝えたいことがチグハグで、疲弊していた私にはその1から10まで説明するというステップを踏まなきゃいけないことすら億劫だった。
そこで、夫婦喧嘩が起こったかというと、そうでもない。
一人目のときの方が確実に夫婦喧嘩が起こった。
だけど、二人目が生まれた後は、その喧嘩でパワーを削がれることすらも面倒だった。
それは私が我慢強いからなどでは決してなくて、ただ単に、本当にそれほど、疲弊していたからだ。
それに、自分が働いてないんだからという気持ちも多少影響した。
そうこうしているうちに、まさかの世界中がパニックになる問題が勃発。
1年生の後半から2年生の初めにかけて、休校という問題まで浮上。
この時ばかりは、この突然のトラブルに全国が見舞われる中、唯一、育休延長をしていたおかげで突発で休む事態にならずよかったと思った。
その分、働いている母たちはあちらこちらに謝罪し、大変なことを理解できたので、友人の子供を預かったりと、本当唯一、育休中の自分が人の役に立てた瞬間でもあった。
予想だにしない出来事からスタートした2年生と2歳児の育児。
正直、バタバタしすぎて、鮮明には覚えていない。
かけ算の暗唱とイヤイヤ期の発狂に頭がおかしくなるかと思ったが、そこは一呼吸置き、海外ドラマへ逃避行する作戦で落ち着いた。
恒例の家族旅行や実家帰省も出来ないまま、私も子供も家で過ごすことが上手になった。
そして、今。
3年生になった長女と3歳になる次女。
2年前とは全く違う。
すこぶる楽になった。
長女は元々穏やかで優しく、おっとりとしているタイプ。
次女は元気いっぱい、いつもニコニコしていて、気の強いおてんばなタイプ。
真逆の二人も、この2年で随分変わった。
小さな反抗期の始まりなのか、小学生女子特有のませ方なのか、突っかかる言い方なんてしたことのなかった長女はもう一丁前で、怒られればピーピーすぐに泣いていたのが懐かしいくらい睨みも効かせてくる。
自我の芽生えのせいなのか、なんでもやってもらって当たり前なお姫様体質だった次女も、今やママ来ないで!と私を跳ね除け、気持ちだけは姉と同じ小学生気分で自分のことは自分でやるようになったし、都合の悪いことは聞こえないフリまで上手になった。
二人で喧嘩をしたり、二人で仲良くしたり、まぁ忙しい。
けれど、その分、私の手を少しずつ二人ともそれぞれのスピードで離れ
あの頃、頑張っていたことが今、自分に返ってきてるように思う。
仕事復帰に備え、新しく出来た学童に長女を入れようとしたが、プールに通いたいとの希望を言われ、学校のない土曜日はプールに送迎バスで通うことになった。
学童には入らず、スマホを持つというところで丸く収まり、7月から長女はお留守番生活がスタートする。
お留守番と言っても、平日は1〜2時間ほど。
問題は学校の長期の休みなので、そのためのスマホだ。
どうなるかわからないが、既にスーパーへの買い物などは家で待ってると言う彼女には多分できるのだと思う。
スマホを持った長女はまるで彼女のようにパパへ電話、LINE、GPSの位置情報管理と忙しそう。
ネットもゲームアプリもできない設定にしてもらったので、今のところスマホ問題はない。
次女に関しては、既に自ら保育園に行きたいと大騒ぎだったので、楽しく通ってくれると思っている。
自宅でお姫様期間が長かったので、お友達とうまくやれるかが心配だ。
7月に復帰するため、すぐにやってくる夏休み。
私が仕事の間は、ジジババに長女へ定期的にテレビ電話をしてもらおうと思っている。
離れていても監視できる時代で本当にありがたい。
残り2日で、私のワンオペが終わる。
長女に関してはお留守番をさせる分、今まで以上に気にかけなければと思っているが、保育園の先生という強い味方が育児環境に加わることになんとも言えない安堵感を感じている。
私は私で、3年ぶりの仕事復帰への不安もあるが、まぁやるしかない。
先日、友人との電話で「本当ここまでよくやったよ」と言われた時、少し目頭が熱くなった。
7月からまたバタバタと慌ただしい生活が始まり、また別の心配や悩みが出てくるとは思うけれど
今は自分で自分にこう言いたい。
よく頑張った!!!
そして、やっぱり
子育て育児は一人でやるものでは決してなくて、サポートされながら、みんなでやるものだとつくづく思う。