VRCにあるMMDダンスワールドがダメって言われる理由は何?
こんばんはあゆむんです、VRCでは定期的にお気持ちワードが巡ってまたこの話題かってなること歴が長い人ならあるあるだと思うんですけど特にMMDダンスワールドについては「だめらしいけどなんで?」っての説明されてるのあんまり見ないよねって思ったので説明していくよ
歴史背景まで語ると長くなるので簡単に説明するね
ちな結論はMMD側の規約に触れる例が多いから駄目だよ規約守ってねだよ
一応私の来歴を説明すると2015年あたりからMMDに触れて動画制作やモデリングをして2021年にVRCに来たこれらの話の当事者の末席ではあると思うよよろしくね
あとなるべく中道を意識してるけどこれはMMD界隈の総意ではなく私はそう思っている、そうだとされると思っている
主語は「我々は」ではなく「私は」である点には注意してね
1、MMDとはなにか簡潔に
MMDとはMikuMikuDance.exeの略で初音ミクを躍らせるソフトから始まっていろいろ拡張されたソフトウェア自体とそれを使って作成された写真や動画などのコンテンツを指すよ
あとMMD向けに作られた専用のアバター(キャラクター)やモーション群の多さが特徴だね
長い歴史があっていろいろあった結果ユーザーには優しいけどクリエイターファーストの空気感はあるよ
その空気感が強い同族意識とMMDの自浄作用?自警作用?に良くも悪くも表れているよ
これはVRCのアバターなどコンテンツがboothで有料での販売をベースにしたのに対してMMD側は善意の無料配布をベースとした違いがあると考えるよ
VRC側が有料で販売者とユーザーがある種対等な関係であるため販売側にも一定の責任があるのに対してMMD側は善意の配布なので、なにか問題があったら配布を停止することがあるというかそれが権利であると考えているよ
単純に「良かれと思って配布してるのに面倒ごとになったならやめるね」ってことだね
また配布側がこうならないように面倒ごとを起こすなという強い意識があると思うよ
あとMMDのコミュニティが発達した時期は今よりも公式に迷惑をかけるな問い合わせをするな自己責任で、意味が分からないならお前はまだユーザーではないということだという意識はあったと思うよ
それぐらい警戒心が強くてMMDへの愛も強いコミュニティだよ
長くなるからMMDの説明はこれぐらいで
2、衝突の歴史を簡単に
MMDとVRCが初めに衝突した時期は定かではないよ、ただ理由は明白でそれはMMD用に作られたコンテンツのVRCへの流用が問題だよ
ただなんで時期が定かではないかってMMDのコンテンツ流用は今に始まったことではなくてゲームのMODに使われたり以前から多くあって、個人的には多くあるいざこざの一つだと認識していたよ
以前のMMDのコンテンツ流用は海外の人が多くて言葉も通じなければ直接文句を言うことも難しかったのでなんやこいつら思いつつスルーされていたよ
変化があったのはVRCの日本コミュニティの発達によって直接文句を言えるようになった点が大きな変化であり転換点だったかもしれないね
ただVRC民がMMDを詳しく知らないようにMMD民もVRCを詳しく知らないし、一般ユーザーが直接文句を言いに行くことはほとんどなくてはっきりと言い争いになった例はたぶんごく一部だよ
でもだから黙認されたかというとそうではなくて
MMDユーザー側はVRC民のせいでMMD用のコンテンツ配布が終了したらどうしてくれるんだ!!俺たちの場を荒らすな!との意識は強くなっていき別に口にはしないけどヘイトはたまっていきVRCをよく思わない風潮は強まっていったと考えられるよ
歴史はこのぐらいにするね
MMDの規約の話
MMDの歴史とVRCとの遭遇を簡単に解説したので本題の「結局なんで問題なの?」って点について語っていくよ
ちな要約するとMMD側の規約で禁止されてる例が多いからやめてねが結論だよ
1、MMD側の規約
MMD自体にも規約はあるんだけど問題は配布されているコンテンツ、アバター(キャラクター、モデル)やモーションの規約であるよ
これらは先の説明通り製作者が善意で基本的に無料で配布されており、その影響か高確率で「MMDか関連ソフト以外での利用を禁ずる」ってシンプルな規約を持つよ
そこに追加で細かな規約もあるけど(R18禁止とか)要するにMMDのコンテンツはMMD以外での利用ができないのが常識だよ
この規約だとMMD用のモデルをMMDに使う個人の改変(blenderで改変とか)もできなくない?って疑問に思うかもだけど、まあ厳密にはその通りなんだけど、善意の配布であって意図は「同志へよかったら使って」なのでそれがMMDというコンテンツの内側であれば多少の規約の無視は許さる風潮はあったよ
もちろん規約順守派も多くいたのでMMDユーザー内でも意見は割れたよ
まあこれは規約の解釈の問題だね、でも意見が割れてもMMDというコンテンツの内側であれば結局お互い同志なので積極的に触れられなかったかもね
で、当然この規約を持つ以上MMDではない利用(VRC転用)は規約を守ってねとしか言いようがないよ
2、MMD側の規約2
あとMMDモーションに多いんだけどchest2ボーンが無いモデルへの使用の禁止ってのが結構あるよ
chestであってかな…..MMD用のモデルではchest2ってボーンがあるものが多くて、それを前提にモーションを組んだのでないと変になるのでやめてねってことだよ
この規約によって別に「MMD以外での利用を禁止」と書かれていなくてもchest2ボーンはVRC用のアバターにはないのでダメだねと解釈できるよ
ここが特にVRC用のコンテンツとの差を感じて面白いと感じるよ
VRC用なら販売物として動作条件を指定してるので、環境外だったとしても保証しないけど買うならご自由にだけど
MMDなら「使うな」になるんだよね
基本無料配布と有料販売の文化の差を感じるね
3、書かれてない規約
MMDは善意の無料配布をベースにしたコミュニティなのは説明したし、その結果クリエイターファーストの風潮が強いのは説明したね
その結果困ったことに書かれてない不文律が大量にあるように個人的に感じることがあって、これがMMDとVRCの不和の原因になっているように感じるよ
具体的にはMMD用のコンテンツは「MMD以外で使わないで」って明確に書いてなくてもMMD以外での利用は禁止な風潮があるよ
規約をストレートに解釈するなら問題ではないんだけど、MMD側はそれが配布されたときにはMMD以外で使われることを想定してないので書いてない場合があるよ
またMMDユーザーからは「問題ないのでMMD以外で使っていいと作者が考えている」ものと「なんも考えてなかった(MMDユーザーが使うのが当然)」のものと区別がつかないよ
作者が規約を更新したり声明をだせば問題ないけどMMDの歴史が長いので製作者がすでに引退済みで確認のしようがない時も多いよ
あと製作者に確認取ったらいままで黙認してくれてたのを回答せざるを得なくなったという例もあるからわざわざ聞くなという風潮はあるよ
これが販売物なら買った時点の規約が順守されるし、あとから規約が変わってもそれをユーザーが順守する必要は本来ないんだよね
でもMMDの配布物は善意の無料配布なので、MMDユーザーはトラブルの発生とそれによる配布終了を恐れているよ
4、書かれてない規約2
これは規約そのものではないんだけどMMDの配布物の特徴としてクイズがあるよ
配布物のダウンロード先を微妙に隠したり、パスワードを隠したりだね
意地悪といえばそうなんだけど、これはMMDに熱心なユーザーならたどり着けるだろうという「MMDユーザーだけが利用してほしい」もしくは「この障壁を乗り越えるぐらいの熱意を対価としてほしい」という意識から発生していると思うよ
要するにVRCワールドの日本語クイズと同じ性質の荒らし対策の一環だね
こんな配布方法を取ってるのもが規約に書かれてなくてもMMD以外で使ったら作者の気に障るのは想像に難くないよねという
5、クリエイターファーストの風潮
ごめん風潮って書くとなんか悪いことみたいで補足なんだけど、これは悪い意味ではなくてMMDコミュニティではMMD動画や静止画製作者と、モデルやコンテンツ自体の製作者には大きな…..溝?差?崇拝?
違いがあったよ
MMDの配布物は善意の無償で提供されているので使うユーザー側は感謝で頭が上がらないし、なんかトラブルを起こして配布終了したら一大事だよ
VRCではboothショップさん→←ユーザーで対等だけど
MMDでは製作者→クリエイター→視聴者で三段階だったよ
MMD動画制作は創作活動か?われわれはクリエイターか?とか議論されたことも頻繁にあったよ
それぐらい製作者(モデルやモーション)はユーザー(動画や静止画作者)からみて雲の上の存在だったよ
6、規約の話まとめ
こんな感じの不文律、クリエイターファーストの風潮、MMDコミュ自体の閉鎖感などいろいろあるけど
要するにMMDユーザーにとって規約とは触れてはならない一線でそれをMMDの同志でもない人が破るのはご法度だよ
またそれは配布物の配布終了につながり自分の首を絞める結果になる
別にその配布物に興味がないジャンルであったとしても明日は自分の好きなジャンルかも的なMMDの配布物はみんなで守る共有財産でありみんな当事者である意識があると思っているよ
だからMMD界隈として当事者じゃない人にまでVRCへのヘイト意識が募る現状という背景があるよ
結局のVRCのMMDダンスワールドの問題点って?
1、結論
ごめんね簡潔にしたかった前置き背景説明が長くなった
結局なんだけどMMDの配布物の規約に触れているからMMDダンスワールドはだめだよって結論になるね
MMD側の配布物の規約として「MMD以外での利用を禁ず」という規約を持つコンテンツが含まれていないMMDダンスワールドは殆どないといった現状があるよ
わかりやすくVRC民に説明するなら「違法アップロードが含まれているアバターワールド」とか全部が違法じゃなくても一部でも含まれていたらだめだよねというお話だよ
そしてMMDダンスワールドで禁止されているモーションを含まれないものがどれぐらいあるか調べたんだけど「マジでねーな….」ってぐらいだよ
なのでこれを読んだ人は「だめらしい」じゃなくて「だめじゃねーか」って思ってくれたらうれしいよ
正直MMDダンスワールドでのboothショップのサムネ撮影とか正気の沙汰ではないよ「自分ショップやってるけど規約意識ゼロだよ!!」って言って回るようなもんだよ
2、細かな疑問 MMDダンスワールドで遊んじゃダメ?
うん、ダメだよ
もちろん規約的にクリアできなくはないんだけど現状100%規約クリアしてないし、そのMMDダンスワールドのモーションの規約を全部自分で確認できる?できないよね
MMDダンスワールドには規約的にダメなものがあるじゃなくて、いいものを見たことがないと認識してね
たとえ話下手だけど「この店殆ど違法ドラッグでやべーけどこれは合法なんだよ!」って言われて「そうなんだ!!」とはならないよねってお話し
全体的にブラックなんだから自分で判断できない人が触れるのはやめようね
3、MMDダンスワールドのスクショ上げてもいい?
例えばあなたは違法ドラッグと脱法ドラッグと合法ドラッグの区別がつく詳しい人だとしよう
あなたが「(合法の)ドラッグ買った!」ってSNSに投稿したらどうなると思う?
友達は「○○さんそういう趣味の人だったんだ….」とか「合法なんかそれ?」って疑問に思うだろう
仮にそのスクショが規約をクリアしてたとしてもやめといたほうがいい
見た人は合法(規約クリア)なのか判断がつかないしアングラな場所で遊んでる危ない人って思われるだけだ
VRC民の多くがMMDダンスワールドのダメな理由をふんわりとしか知らないからわざわざ注意する人がいないだけできっと何も言わず「やべー人だな」と距離を取っているフレンドさんはたぶんいるぞ
4、こっそり遊ぶのは?誰にも見せなかったら問題ないよね?
聞くな問い合わせるな自分で考えろ
見えないものは見えないが見えたら見えている
だから何も聞くな見せるな自分で考えろ
5、MMDダンスワールドで商品写真撮ってboothショップに乗せていい?
正気ですか?
ここまでの説明を読んでくれたなら規約が怪しいコンテンツをboothのショップに乗せるのがどんな意味を持つのか理解してくれるだろう
あと多くのVRC民はMMDダンスワールドの危険性を把握していないので見ても「はえー」って感じだけど、同じboothでショップをやっているクリエイター側は把握しているので「やべー」ってなるよ
あとテスターさん側がMMDダンスワールドで撮ったスクショを提出するのもやめようね?
有名どころなMMDダンスワールドだと把握しているので取り下げるけど、何も言わずあまり有名ではないMMDダンスワールドだと把握できてなくて採用しちゃったりするよ
ショップの中の人が「やべー!?」ってなるのでやめようね
6、権利をクリアしたMMDダンスワールドってあるの?
おそらくMMDダンスワールドとして権利をクリアしているものはないよ
でもMMDではない?ダンスワールドとしてひゅうがなつみかんさんのワールドがるよ
https://vrchat.com/home/world/wrld_7d7ad7fb-723b-4ad3-bc18-b566f795674a/info
7、要するに大事なこと
MMDダンスワールドに限らずVRCにはぶっこ抜きのワールドや違法のアバターなど真っ黒orグレーのコンテンツはたくさんあるよ
それらのことを後から話題になって知ることも多いと思うし、結局興味が無ければ知らないままなことも沢山あるはずだよ
規約を守れというのは簡単でもすべての規約を事前に網羅することは不可能でその責任は提供側(MMDダンスワールドの場合ワールドを作った人)にあってユーザーに責任はないとも私は考えるよ
しかし責任はないとはいえ、知っててほしい
知ったうえでどう付き合うか考えてほしいと私は考えるよ
うまく表現できないね難しいね
あとがき
ここまで読んでくれた人はありがとうございました
なるべく中道かつ簡潔に、そして感情の共有ではなく理屈の説明をと意識したけど私自体がMMD畑出身で思い入れが深いので感情成分が多くなってしまったよ
でもとりあえず定期的にMMDダンスワールドの話題が出てはダメな理由がわからないって人が出ていて、その理由を説明できる人も少なくてもやもやしていたのですっきりしたよ
本来はさらにクリエイターファースト志向が強い理由や二次創作の著作権問題にも触れたかったけどそれだけでnoteが一個書けそうだからはしょったよ
でもとりあえずMMDダンスワールドというかMMD流用コンテンツがダメな理由を説明できたと思うよ
あとこれは最後に一言なんだけど まじで単なるお気持ちなんだけど
VRC民boothの規約にはうるさい(R18禁止のアバターとか服とか)し違法アバターとか規約意識は高いのに「MMDダンスワールドだめだよ」って話は素直に受け入れてくれないのはなんでー!!!
以上ですありがとうございましたあゆむんでした