猫の避妊、虚勢手術が「正しい」ことなのか考える
猫の「避妊、去勢手術が正しい」という風潮
私が産まれ育った実家には、猫がいました。
私が生まれる一年前に公園に捨てられていた子を、両親が拾って育てていました。
メス猫でした。
家の中で飼育していて、外に出すつもりもなければ子どもを産ませるつもりもありませんでした。
女性器系の病気のリスクを避けるため、また、盛りの時期の遠吠えをなくして室内で飼育しやすいようにと避妊手術を受けさせていました。
私は両親から「猫を思うからこそ避妊手術をするべき」と教わっていました。
テレビなどのメディアでも、殺処分を減らすために手術することは「善」なのだと度々報道されていました。
何の疑いもなく、避妊、去勢手術は「正しい」のだと思っていました。
避妊、去勢手術は人間のエゴなのか
中学生の時、猫好きの同級生の男の子と避妊、去勢手術について話をしたことがありました。
彼の家でも猫を数匹飼っていました。
基本的に家と外を自由に行き来できるようにしており、避妊、去勢手術も受けさせていませんでした。
「避妊、虚勢手術を受けさせるなんて、エゴだろ。猫がそんなこと望んでると思うか? 人間の勝手なんだよ」
そう言われて、ショックを受けました。
「そうかもしれない」と思ったのです。
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