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小説家になりたいなら、出版社に何作も原稿を送ろう

noteブログを検索すると、「小説家になるには」「小説家になりたい」のタイトルが結構あります。現代はWEBの無料投稿サイトに発表している方も小説家と名乗るし、同人誌をバンバン売っている方も小説家といわれています。
 商業作家となると、出版社と契約して作品を出版してもらい、印税収入をえている者になります。現在は同人誌を委託して電子書店で売り上げてる同人作家もいるので、Amazon他書店での作品の境界線はなくなりました。

ブログを読む限りは、前者の出版社と出版契約をして印税を稼ぐほうになりたいのでしょう。

私は50歳でWEBの無料投稿サイトに投稿し、同人誌が欲しいとのお言葉を感想でいただき、生まれて初めて作った同人誌が50冊売れて、「一次創作でそんなに売れるなんてすごい!」「出版社に送ってみ-」という家人の言葉に調子づいて送り、運良く出版契約をした次第です。

運良く、と書きましたが、実はデビューが1年遅れました。
2019年の10月にムーンに初投稿、2020年6月にWEBに投稿していた作品を出版社に送りましたが、返事がないので不採用だったと思い、6月に同人誌初頒布。7月に順次kindle化していきました。
kindleが予想以上に読んでいただけて、印税を見た家人が「もっとチャレンジしてみたら?」とハッパをかけてくれたので、もう一度同じ出版社に応募。うんともすんとも反応がないので、またせっせとkindle化。

年が明けて2021年4月。少しは成長したかも? と感じてまた同じ出版社へ原稿を送りました。すると、「昨年の6月と10月に出版契約書を送り、返事がないので何度かメールを送りました。届いていないでしょうか」との返事が!!

ガーン!! そんなの届いてないよー!! やほーめーる、フィルターかかってたのかー!?

家人に話したら速攻で「ぐーぐるのめーるにしなさい」といわれました。
てなわけで、メールは速攻でぐーぐるに切り替えて、お仕事や同人誌の委託はそちらを使っています。2021年6月に無事「ライ麦パンで朝食を」で商業デビューいたしました。

教訓: 一度不採用でも、何度も応募してみてね。そして連絡先は必ず受信できるメールにしよう。
これにつきます。

素人の田舎者はそれで「一年を無駄にした」と当時はショックでしたが、振り返るとその時期は巣ごもり需要もあって、kindle作品を沢山読んでいただきました。
運悪く会社が閉鎖になり、一年間以上は作家活動に専念させていただきました。何年か前にパワハラで病気を発症し、持病で家にこもっていたのもあります。

作家一本の収入だけで生活するのをやめたのは、自分には毎日8時間、月に文庫本一冊を売る作品をこの先書き続ける体力と気力、集中力がないと判断したからです。
手を抜いた小説なら月に一冊は書ける。でもそれは、売れるクオリティではない。そういうことです。生き残ってる商業作家さんは、本気度合いがちがいますし、才能や運も神がかってます。それと、自分を売り込む営業力も必要。ファンサービスもかかせない。無論、いろんなタイプの作家がいますが、毎日書いてる、何をしても書くのが一番好き。これじゃないとやってられない。
じゃあ私はといえば、運良く小説家になったけど、仙台の街と周辺で生きてる青年たちの恋模様だけ書いてる、ニッチな作家だ。
印税はとうに7桁を超えているけれど、王道のBL小説を書かせたら多分つまらない。むしろ、誰かと同じような作品は嫌だ。誰も書いたことのない物語を書きたい、と思って書き始めたので、これからもニッチな作品を書いていきます。
「一人称複数視点の群像劇スタイル」と掲げているのは、作品の内容を理解できてない毒者よけの護符的看板です。

一人称の弱点を、閑話や番外編、節ごとの視点切り替えで補っています。一冊が長いと感じるのは、登場人物が定型の4~5人より多いからですね。でも内容がアホエロハッピーエンドなので、深く考えずに楽しんでください。
二回目、三回目を読み返すうちに、主人公やサブキャラを覚えてもらえるかと思います。
忘れたら、読み返す。そうしてもらえるのが一番、作者冥利に尽きます。

てなわけで、
教訓: 一度不採用でも、何度も応募してみてね。そして連絡先は必ず受信できるメールにしよう。

※必ず採用されるとは約束してません。あくまでも体験談です。とある紙商業でデビューした先生は、6年間出版社に投稿を続けた、と書いてました。それ以上の先生もいます。

でもやはり一番は、小さなコンテストではなく大賞で受賞することが宣伝効果大ですね……。



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