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漫画アプリのレビューは読者の笑いネタで、電子書店のレビューと趣が違う話
今年もあと数日になりました。世間は歳納めや大掃除、新年の準備でてんやわんや。まさに師走ですね。
ーーあんた何悠長にブログ書いてんの?
皆様はきっと、そうお思いですね。はい、私は明日、腰の手術を受けるために入院中です。そして激痛で冴えた文章を書くところじゃない〜。
なので、交流のある商業作家さんの著書を読みまくってました。読書、楽しいですね。
某氏と漫画アプリについて会話した際にライン漫画を勧められて、その理由が意外だった。
「読者のコメント(レビュー)が面白いんだよね」
「な、なるほど?」
とりあえずダウンロードして、件のタテヨミ漫画を読んでみた。
私の感想は置いといて、数話が終わった所でコメント欄を覗いた。
絵柄の美麗さを褒める言葉。
ストーリーに引き込まれて、次話が待ち遠しい言葉。
うん、そりゃ作者や作画チームも喜ぶね。
注視すべきはそのあと。
主人公イケメン設定だけどエクボキモい〜。
TLかと思ってたら、まさかのBL展開?
BL展開ガッカリかと思いきや、なぜか目が離せない〜!!
主人公エクボ必要か?
チュー? 伯爵と執事がチューしちゃったのー !? BL確定じゃんwww
執事の恋人、貞操観念なさすぎ。
おいおい。読者ばっさり切り込み過ぎでしょー !!
でもツッコミがオモロ…。勧められた理由はこれか。うん。みんな勝手な事言ってこき下ろしてるけど、生暖かく応援してたりもする。
一見、クソレビュー(コメント)に取れるけど、読者が読者に『まあ、読んでみなよ! 面白いからwww』って誘ってるんですよね。
自分はピッコマ派だったけど、こちらはまた違う味わいがある漫画アプリだった。
漫画アプリで見かけた『ツッコミ&こき下ろし』レビューは女神様の降臨ではなく、たまたま出くわして書き込んだ、愛のない笑いのレビューだ。
ひと口に笑いと言っても、そこには純粋な面白さを讃えたものだけでなく、皮肉を含んだものもある。待てば無料ゆえに、感想も適当で気軽だった。
一方の電子書店で見かける酷レビューは趣きが少し違う。
商業レビューは作品の売り上げに影響するので、やはり『好き!』が溢れているレビューが一番ありがたい。
作家は至福のシャワーを浴びて、創作の芽がすくすくと育ち、素晴らしい次作が生まれる。
それは通りすがりの『ツッコミレビュー』ではなく、心から作家と作品を愛する女神様(もしくはイケメン神)の降臨レビューである。
最近見かけた酷レビューは、新作を一気にランキングから消し去り、今後の売り上げを阻害するものだった。しかも8割がた評価が1や2で、金出して読むレベルじゃないとまで。
親の仇打ちレベルの酷いレビューだ。だが、逆に読んで見たくなる効果も否めない。
そう、怖いもの見たさ心理を煽るレビューだった。
こんなレビュー書く人、他にどんなレビューがあるのか覗いてみたら、食い散らかして暴言吐く横暴なクレーマーだった。
電子書店は、ぜひ違反報告ボタンを横に設置して、胸糞レビューを消去して欲しい訴えかけを反映して欲しいものです。
自分がこう書いたのは、委託配信した同人誌『足の甲に野獣のキス』がシーモア読み放題で長文酷レビューくらったからですね。
他では女神様の愛ある降臨レビューを頂いてた作品が、胸糞レビューで汚された感じでした。
なのでひと月で配信を止めて、現在はKindleでしか読めません。Kindleは番外編も沢山載ってるので、拙作が好きな方はKindleをご覧下さい。
胸糞レビューの印税は、約5,000円でした。
1ページ0.5円以下でその売り上げなら、もったいないじゃん? と突っ込まれそうですが、怖いもの見たさで何万ももらうより、大好きな作品をそこに置きたくなかったのでした。
年明けにはアルファポリスで限定公開した『赤龍神に抱かれて』を入稿する予定です。
『僕と龍神と仲間たち』の三人称改訂版です。
表紙も既に出来上がりるんですよ〜。龍かっこよ♡瑠衣可愛い♡です。
配信が楽しみです。←いや、まだ校正中。
来年は投稿サイトではなく、Kindleや商業電子作品が配信できるように頑張ります。
今年も温かな応援をありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
桐乃乱