見出し画像

最近の私について

病院生活


 ここ最近の私、仕事をしているか彼氏と会っているか病院に行っているか、の3パターンだ。一人でゆっくりする時間は最近ほとんど無い。この中でもっとも無益な時間は病院である。仕事は対価として金をもらえるからいい。彼と会う対価は癒し。しかし病院。これは対価というより必要に駆られて行っている。マイナスをゼロにするための通院。

 病院に行く時間が無くなれば、一人でゆっくり読書ができるかもしれない。部屋をすっきりと掃除できるかもしれない。ひとり旅に出て心の充足を図るのもいい。

 ほぼ毎週何かしらの通院の予定が入っている。おかしくないか。まだ32歳。毎週病院に行ってるのおかしくないか。40代、50代になったら週1回が週2回、週3回と増えていくのでは…。考えるだけで恐ろしい。

 いま私は歯医者、心療内科、美容外科に行っているが、まだ増やそうとしている。婦人科と整体だ。40代を待たずして週2回病院生活が始まるかもしれない。もう嫌だ。

 世の中の30代、どうなんでしょうか。私のように心と身体のメンテナンスに追われているんだろうか。病院生活頑張ろうね。

突然寝込んだ年始

 振り返りの時間がほとんど取れていない。元来内向型の人間なのだけれど、自分自身を振り返り考える時間が忙しさで強制的に無くなっていた。
 考える暇がないと思い悩む、ということが少なくなった。忙しい日々、脳に考えるリソースができると目の前の決定事項にそれは割かれる。なので思い悩む時間が物理的に無くなったのだ。

 こう書くといいことのように思えるかもしれないが、そうも言えない。確かに日々あまり悩まない。けれど突然「しんどい」「動けない」状態が襲ってきて物理的に動けなくなる。なぜこうなったのか、と考えようとするが日々の自分を振り返っていないので理由は分からない。
 年始に私はそれが来た。何が何だか分からないけれどしんどい。動けない。2、3日寝込んで何もしない時を経てようやく回復した。

 思い悩む必要はないが、忙しさにかまけて自分の内面を放っておくと突然限界を超えることがある。カウンセリングは行っていたんだけどなあ。とは思うが、仕方ない。突然限界が来ないように、日々自分の心を微調整する術を身につけたいものだ。たとえやることに追われていて忙しかったとしても。

食い尽くし系父親と、大きい方を食べさせてくれる婚約者

 Xのおすすめ欄が最近食い尽くし系のポストばかり流れてくる。なんだかやだな〜と思いながら見てしまうものだから、こいつはこういう話題が好きだとXが判断してどんどん流れてくる。

 やだな〜と思いつつ見てしまうのは、私の父も兄たちも類に漏れず食い尽くし系だからだ。食事の時はもはや戦場のようだった。ぼんやりしているとあっという間になにもかも無くなってしまうので、私は早食いの術を身につけた。普通の量であれば5〜10分もあれば確実に食べ切れる。

 東京に出てきて一人暮らしをはじめ、何人かの男性と付き合ううちに、食べる速度と焦りは少しずつ改善はしている。
 私の婚約者は、大皿料理が出てきてもゆっくり食べる。おかずは、大きい方や美味しいところを私のために残してくれる。こんなの、愛じゃないか。と思いながらありがたくいただいている。

 この人と一緒に食べる時間が増えれば、今でもまだある食事の時の焦りや速度が自分にとってちょうどいいものになっていくんだろうか、と勝手ながら期待している。今も、2人で食べる時は話しながら、笑いながらとてもゆっくり食べている。

 私は「奪わなければ自分のものを奪われる」みたいな考えを、物事によってはしばしばしている。家族で食べる食事もそうだった。
 彼は「お互い譲り合って与え合って生きていこう」という考えを持つ人だと思っている。
 戦争の中で生きてきた人間と、優しい人の多い平和な村で育った人間の違い、みたいな感じだ。

 後者は、同じ考えを持つ人がいると成り立つ。二人のうち一人が前者のような考えであれば、後者はずっと奪われ続けることになってしまう。

 私は彼とこれから人生を共に歩む。なので、後者に変わろうとしている。そして彼は、奪わなくてもちゃんとここにある、という保証をしてくれる。

 前者が後者になるのは、もはや真逆の考えになるようなものだ。性悪説で生きている人間が、性善説になろうとしているのだ。なかなか大変だけれど、性善説で生きていくのはなんだか気持ちがいい。優しい気持ちになる。こうやって、この人のそばで、私は少しずつ変わっていくのかな、なんて考えている。

通院した日の夜

 病院生活の章でボロクソに書いてしまったが、通院も悪いことだけではない、通院のために早く退勤した日の夜はゆっくり過ごせる。今日のように。
 コンビニで、バナナと生クリームをクレープで包んだデザートを買った。これから、お茶と一緒にゆっくり食べようとかと思っている。
 好きな音楽を流して、キャンドルをつけて、あたたかいお茶を淹れて、甘いものを食べる。こんなにゆっくりできる夜は幸せだ。
 みなさんもよい夜をお過ごしください。

いいなと思ったら応援しよう!