褥瘡とは 【今日の医療知識 vol.25】
1.褥瘡とは
褥瘡とは、寝たきりなどによって、
体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、
皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうこと。
皮膚の中にある骨に近い組織が傷ついている場合もある。
一般的に「床ずれ」ともいう。
早い場合は2時間同じ場所を圧迫していると褥瘡は発生するので、
長時間の手術後などでも見られる。
2.なりやすい人
自分で体位転換ができず、長時間寝たきりで、
栄養状態が悪い、皮膚が弱くなっている人。
褥瘡になりやすい病気
・うっ血性心不全
・骨盤骨折
・骨髄損傷
・糖尿病
・脳血管疾患
・慢性閉塞性肺疾患
3.見分け方
赤くなっている部分を3秒ほど圧迫する。
押した時に白く変化し、離すと再び赤くなるものは褥瘡ではない。
押しても赤みが消えない状態であれば、初期の褥瘡と考える。
4.治療法
塗り薬が基本。
浅い褥瘡は、2~3週間で治療することが多い
壊死した皮膚は、取り除いた方が早い為、
感染を起こさないよう、メスで取り除いていく。(デブリードマン)
褥瘡をビニールで覆い、
陰圧にして皮膚の再生を促進する陰圧閉鎖療法も行われている。
5.予防・ケア
マットレスを使い圧迫を避けたり、スキンケアを適切に行うことが重要。
介護保険を用いて、除圧の為のマットレスを借りることができる。
6.参考
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