コクサッキーウイルスとは 【今日の医療知識 vol.29】
1.コクサッキーウイルスとは
アメリカのニューヨーク州コクサッキーで初めて分離が確認された。
エンテロウイルス(腸管ウイルス)に属する。
夏から秋にかけて、発病することが多く、
夏風邪の一種のヘルパンギーナや心筋炎・骨髄炎の原因になる。
A郡は24型、B郡は6型に分けられている。
2.それぞれの特徴
コクサッキーウイルスA群
ヘルパンギーナや上気道感染などを引き起こす。
発熱、食欲不振、咽頭の発赤などがみられる。
コクサッキーウイルスB群
無菌性髄膜炎や麻痺、心筋炎などを引き起こす。
乳幼児がB群により心筋炎を引き起こした場合には、死に至ることもある。
3.感染経路・潜伏期間
主な感染経路は、感染者のくしゃみによる飛沫感染や
ふん便のウイルスによる経口感染。
感染初期に咽喉にウイルスがつき、
そこからウイルス血症が生じ、それぞれの症状へと発展していく。
幼児や子供が発症しやすく、潜伏期間は2日から4日程度。
特徴的な症状がないために発見が難しいが、
風邪のような症状から胸が傷んだ場合、
心電図を撮ると発見されることがある。
心筋炎の原因の多くがコクサッキーウイルス。
4.参考
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