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まるごと馬場のぼる展(倉敷市立美術館)

友達とふたりで、倉敷市立美術館で9/1まで開催中の「まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!」を見に行きました。
もう、このタイトルがすでに良すぎる。

さいっっっっっこうに良い展示でした!!感銘を受け尽くしました。

「11ぴきのねこ」は子どもの頃から大好きな絵本なので、ねこの絵がたくさんたくさん見られて嬉しかったし、今まで全然知らなかった、作者の馬場のぼる先生のことをたくさん知ることができてとても良かったです。
馬場先生が旅行とお祭りがお好きだったのって、まさに「11ぴきのねこ」の作者って感じだな~~。
やなせたかし先生が馬場のぼる先生を描いたイラストが展示されてたんですが、一緒にばいきんまん、ドキンちゃん、ばいきん仙人が描かれてたのも良かったです。アンパンマンじゃないんや。「悪友」って感じだったんだろうな~~と思ってにこにこしました。
「絵本作家」ではなく「絵本を描く漫画家」というスタンスにこだわってらっしゃったそうなので、今後は馬場のぼる先生のことを推し漫画家として紹介しよう、と思いました。

「11ぴきのねこ」がリトグラフを応用した特色印刷で制作されていたとかも、全然知らなかった!
そのため、カラーの原画というものは存在せず、校正刷りが展示されていました。色ごとの版もあってすごく良かった。サーモンピンクの版を使うセンス、おっしゃれだよな~~~。

「11ぴきのねことあほうどり」でコロッケを作るねこたちの絵がずっと大好きです。「11ぴきのねことへんなねこ」の花火の絵、「11ぴきのねことぶた」の、家が吹き飛ぶ絵も大好き~~~~可愛くておちゃめで、何度見ても飽きない楽しさ。
絵本のラフもすごく良かった~~~!手書き文章の推敲の過程が見られて興奮しました。素晴らしかった。

馬場先生の子供の頃の作品や、漫画や水彩画、スケッチもたくさん展示されていて見応え満点でした。やっぱりというかなんというか、馬場先生の小学生のときのデッサン、激ウマでした。馬場先生が学校の授業で使用していたノートも展示されており、すごくきれいにノートを取っておられた……!
そしてちょこちょこイラストが添えられているのに微笑みました。絵を描く人の、「この人、絵を描くのが好きだな~~」っていうのが伝わる瞬間が好きです。むしょうに嬉しくなっちゃう。

水彩画なども全部良かったです。特に名画のパロディ作品が好きです。富嶽三十六景の赤富士を、リュック背負った11ぴきのねこたちが登ってたり、ナポレオンがとらねこたいしょうになっていたり。
児童向け雑誌に掲載されてた絵も好きだな~~。パンがたくさん降ってくるイラストとか、今見てもわくわくしちゃう。

なんかもう……本当に、全部良かったです。刺激を受けまくりました。
私は美術展などに行ってもあまり図録などは買わないのですが、今回はためらわずに買いました。3300円はあまりに安い。
グッズも、ここぞとばかりにたくさん買いました!うれしい。日常にたくさんねこがいてくれる喜び!!

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