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2025年1月1日、3カ国の人間が深夜歩いたあとのミラクル

年末年始のフィリピン旅行で個人的に一番面白かった出来事。

セブ島でニューイヤーを迎えることにした我々は12月31日夜20時頃にセブ到着。

空港から一旦ホテルにチェックインしたいので、タクシーを呼ぶもこない。空港はアホみたいに人が多かった。

たまたま通っていたタクシーを捕まえると法外な値段をふっかけられ、相場の2倍を払うことにして乗車。タクシーの運転手は薬でキマッているかのようなヤバさ。運転も話していることもすべてがやばい。常に90kmのジャンキーは怖すぎる。

無事に命あるままホテルに着いたあとは、「日本でいう渋谷」だというマンゴースクエアに行くも、あまりにしょぼいand治安が悪すぎて「ここで新年を迎えたくない」気持ちが生まれる。

近くにいた警察に聞くと、SMシーサイドというところで花火イベントがあるとのこと。

タクシーは呼んでも捕まらず、バイクで通りがかった学生の後ろに乗せてもらい、花火を見に行くことに。きっちりお金はボラれた。

確かに人は集まっていたものの、食べ物や飲み物などが全くない。どうしよう。喉乾いた。ビール飲みたい。

と思っていたらあらゆるところから聞こえる「happy new year!!yeahhhh!」

あっという間に年越しててワロタ。

SMモールというデパートに入ってレストランを探すも、デザート1品で3000円するような高級レストランばかり。

悪くない。悪くないけど今じゃない。

レストランをあきらめて、ホテルまで帰ろうと決めた我々。

そしてここからが大変だった。
時刻は夜中0時半。
ホテルまでは歩くと1時間半。

イベントに来ていた観客みんなタクシーを呼びまくる。グラブで呼んでも全く来ない。

近くにいたフランス人とフィリピン人と日本人4人でタクシーを待つが来ない。

このときすでに夜中1時。
1月1日の夜中に知らない外国人と歩くことから始まった2025年。

夜中のテンションで頭がおかしくなっている我々は「あのバスを盗んで帰ろう」「じゃあわたしが鍵探す!警備員殺す!」「じゃあ俺は運転する!」

会話が物騒なわりには笑いが絶えない不思議な時間だった。

「あ、そういえばあけおめ!」的なノリの雑なハッピーニューイヤーも笑った。

そうして数十分歩いていると、またまた通りがかったバイク2台を無事に捕まえることができてホテルに帰った。
あまりに突然だったため、このときの2人とは連絡先の交換もせず遠くからバイバーイ!って言うのみだった。

そして時は過ぎ1月2日夕方。
ボホール島からセブ島へ帰ろうと、ボホールの港を歩いていた我々。

目の前のカップルがこちらへ走ってくる。
えっ、あの二人だ。

奇跡すぎるこの出会いに興奮状態の我々。
アメージング!ミラクル!を連発。

1月1日にボホールに行く予定の彼らは1月2日に延期。

17時40分のフェリーでセブ島まで帰る予定だったわたしたちはチケットの日付が間違っていた事件で18時台のフェリーになってしまってトボトボ歩いているところだった。

こんなミラクル起きる?!?!
どっちかが予定通りのスケジュールで動いていたら再会はあり得なかった。
出会いって本当に不思議!

奇跡的な再会があまりにおもしろくて、日本に来たら必ず連絡するようにと念押し。

年越しはタクシー探しで大変だったけど、このミラクルが面白過ぎて2025年はいい年になる予感👏

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