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ムーンボウ・ファンタジーについて

ReLITさんの2nd Album【RED】に収録されているムーンボウ・ファンタジーについて
2024年10月7日にクロスフェードがYouTubeに公開されて、1曲目聴いた瞬間にこれだ!と思いました

曲全体のベースはKanonが使われていて、クラシックみもありつつ世界観が広がる明るい音達
(Kanon)
https://youtu.be/MOBYK_reo-4?si=HUMnvI0xPcVCX0-r
青野さんが描いたライナーノーツを踏まえ、自分なりの考察を残します




図書館の一角にある古びた小さな絵本
端はボロボロ 埃も被っていてこんなの誰も読むはずがない
それでもこの絵本の中には無限の眩しい世界が広がっている
そんな絵本を手に取った小さな子供とその親のお話

きらめくは夢の国
絵本を広げるとそこは知らない夢の世界
「目を閉じて、今から夢の世界へと行こう」
イントロや振付から総合して、おもちゃ達が夜な夜な遊び出すイメージがここはあります。
きらめくは夢の国
ここのパートをこの物語を生み出した青野さんから始まるのが非常にエモい
眠れる2人待ち合わせ
きっとこの物語に出てくる登場人物は夢の中でしか会えない存在。小さな子供の頃にしか会えないそんなお友達。
さぁどこへ行こう?今日は何をしよう?
新たな思い出の旅へ
今与えられた時間は限られたものだけど、この絵本の中でならどこへでも行ける
ときめくは花の声
歌い出しが書き手の青野さんから始まって次のパートを物語の題材として描かれている綾野さんが歌い紡ぐのめちゃくちゃ良くないですか???
花の声が聞こえる?次第に暖かい風が僕たちを包んでくれるよ。何も怖くない、ほら身体だってこんなに軽い。全て僕に任せて。今から魔法をかけよう
ゆったりとしたAメロから一転、心臓の音がドクドクとなる様な心音チックなパーカッションを経てサビに行く流れがだいすきです
ここのサビ入りで一気に世界がパッと明るくなる様子が伝わってきて毎度の事泣きそうになります


飛べるはずの無い身体もこの世界でなら不思議と身軽だ
鳥たちが歌い、草木は踊っている
今想うことを全て叶えてくれる世界 きっとそれは奇跡というのだろう

月が見える。ほら、見てごらん。夜なのに虹が見えるだろう?
この曲名としても出ているムーンボウ
昼間に見える虹と同じ原理ですが、月明かりによって見える虹の事を言うそうです。
ムーンボウは条件が重ならないと見えない為、虹の橋を渡って幸運を運んでくる都市伝説とかもあるそうです。
1番明るい満月の前後の夜に見られ、すこし天気の悪い時に出現しやすいと言われているとの事。
快晴ではなく曇天くらいか小雨くらいが丁度いいのだそう。その辺もReLITらしいなと思います。

離れないように手をつなごう 例え本当は触れていなくても
夢の中、きっと存在しない君だとしてもこのままはぐれないように手を繋いでいよう
ずっと一緒にいよう。きっと永遠なんてないってお互い知っていても

安らぐひと時 どれだけの時間が経っただろう
手を繋ぎながらぽつりと呟く
「虹は消えるからこんなにも美しいんだね」
幸せな時間って本当に一瞬のように過ぎてしまう
瞬きしている間にも大切な時間は過ぎていく
月明かりに照らされて、世界が鮮明に見えていく

きっと大切なものほど手元には残らない
「大切なものは目には見えない」
君が望んだ世界 きっと希望で満ち溢れている事だろう
この時間が終わってしまっても この悲しい思いは僕が魔法の筆で塗り替えてあげる
大丈夫、いつだって君の傍には僕がいる


もうすぐ夜が明ける
かけた魔法も次第に解けていく
別れの言葉を告げられなくても いつか会えなくなるとしても僕はずっとここで待ち続けているよ


夜空に一筋指すは流れ星
僕たちの別れを哀しむように空が泣いている
きっと叶わない願いだとしても祈りを捧げよう
恐らくこの読み手の子供が大きくなるに連れて、夢の中で会えていた存在に会えなくなってきているんだろうなと。成長するにつれてその存在も忘れて来ているのだろうなと思いました。

もう時間だ
離れていても君の傍にいる
僕たちはまたきっとすぐに会えるよ

きらめくは夢の国
また1人残されてしまった
さて、どこへ行こう 今日は何をしよう
思い出を抱いて 僕は


おしまい。



きっと1人、また1人と小さな子供の成長を見届けてきた夢の中でしか生きられない存在の小さな人のお話なんだろうな〜と初めて聞いた時に思いました。
ライナーノーツもありますし、この曲に関しては考察要素が多すぎて聞く人の数だけ解釈があるはずです。
曲の解釈だけだとこんな感じですが、振付込になってくるとまた違ったりします。
振付はおもちゃ達が夜な夜な遊び出すイメージなんだろうなと思ってます。
イントロの踊りだしからアウトロに戻る時に同じ立ち位置で曲が終わるので。
短い曲の中でこんなにも無数の解釈を与えられる青野精一郎さんって本当に凄い人なんだなというのを書いてて感じました👈🏻青推し?

ReLITさんってこれまでの楽曲も【月、太陽、星】がテーマとして顕著に多いのですがムーンボウ・ファンタジーは月に特化して描かれているのが非常に良い

そしてその次に出るシングルは対照的に【太陽】に特化として描かれているのが更に良い
ReLITの楽曲って青野精一郎が紡ぐ物語の1つなんだなって。全てが彼のなかでは繋がっているんだなって思う場面が散りばめられていて、テーマ性がしっかりしていて心が揺さぶられますね。


ムーンボウだいすき!!!!!!!!

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