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文系大学院生はChromebookの夢を見るか。

格好いいタイトルを付けようとした結果、ありがちなタイトルになってしまった文章の良例です。陳腐さに気づいても、一度思いついたアイディアはとりあえず使うポリシーで生きているのでそのまま行きます。

博士進学に合わせてChromebookに買い替えようとしているって話をします。大学生活でChromebook使って使えるのかな?って悩んでいる人にはちょっと役に立つかもしれません。

パソコンを買い換えようと思っている理由

学部入学時に買ったノートパソコン(富士通LIFEBOOK SH90)を学部・修士と合計6年間使ってきました。

大学生協から送られてきたカタログを眺めながら、値段は18万円(4年間のメーカー保証+動産保障込)もするし、大学生にはオーバースペックだろと思いながらも買ったのを覚えています。大きな買い物をするたびに何週間も迷うくらいには優柔不断なので、「とりあえずこれ買っとけば大丈夫だろう!」くらいまでアホになって、さっさと決めたのも思い出です。

6年間使った感想は大満足。大きな故障に見舞われることもなく、かつそれほどストレスを感じずに使い続けてこれました。元のスペックもなかなか良かったのはそうなのですが、保障が切れた4年目で以下のような延命処置を施したのもあって、最近でもスルスル動いてくれています。

・HDDをSSDに換装
・メモリ増設(4GB→8GB)
・CPUグリス塗り直し

ただ、夏場はCPUの最大クロック数を下げて使っていても冷却ファンが回りっぱなしになることが多いし、液晶の内部に灰色の斑点が出始めたので、そろそろ限界なのでしょう。もう少し粘りたいけど論文やら申請書やらの締切に追われているタイミングで動かなくなると困るというのもあるので…

というわけで、博士進学に合わせてパソコンを買い換えることにしました。

なぜChromebookにしようと思ったか

Chromebookの新しさと財布への優しさに惹かれました(インタビュー風にで)。正直言えば、新しいものを試したいっていう好奇心が9割です。ChromeOSのシステム要件はWindowsやMacOSより低く、ある程度廉価なハードウェア構成のChromebookでもしっかり動作することが期待できます。ついでに、在籍している大学ではGsuite for Educationを導入しているので、これにもひと押しされています。

一文でまとめると、面白そう、財布に優しい、利用環境そろってる、Chromebook使ってみるか!みたいな感じです。

大学でChromebookって使えるの?

以下では自分のパソコンの用途に合うか快適な利用環境があるかの2点から語ります。

自分のパソコンの用途に合うか

僕の専門は法律学なので、パソコンでは以下のことができれば十分。

・文書作成(主に論文と申請書書き)
・文献管理・閲覧
・ウェブサイト閲覧

文書作成

これまではMSWordでやってきました。ChromebookではGoogleドキュメントを使っていこうと思っています。ただし、申請等の書類はMSWordで開いて編集しないと様式が崩れることがよくあるので、Wordが使えないと結構痛いです。この点、ChromebookではAndroidアプリケーションが使えるので、Android版Wordを入れれば解決(してくれ)。ビッグカメラの店頭に置いてあるChromebookに入っていたAndroid版Wordを使ってみるとWindows版とほぼ同じような使い心地で、Onedriveへの自動保存もちゃんとできていたので大丈夫かなと思っています。

ちなみに、Android版Wordは10.1インチ以上の画面の端末だとOffice365への加入が必要だけど、うちの大学は学生向けのOffice365も導入済みなのでこの点も問題なし。いざとなったら今使ってるWindowsマシンを引っ張り出せばいい話なのであんまり気にしていません。

文献管理・閲覧

ここ1年半は文献管理ソフトとしてEndnoteを使っていて、修士論文書くときにもだいぶ助けられたので、とりあえず今のライセンス切れるまではEndnoteを使い続けたい。ただし、現時点ではEndnoteにはAndroidアプリがないので、Chromebookで使うならWeb版しか選択肢がありません(iPadアプリはあるので一時期iPadを本気で考えていました)。Endnoteウェブ版は正直言って使いにくいです。特にデスクトップ版に慣れてしまった後には。

というわけでこの際ChromebookではMendeleyを使おうかなと考えているとこです。MendeleyはEndnoteにハマる前にしばらく使っていました。Web版は使いやすいし、Androidアプリも出ていて、しかも基本的には無料。ただし、Endnote上で日本語と中国語の文献を同時に手早く扱えるように、文献の分類や引用形式などをかなりいじっているので、ライブラリの移行が多少面倒になりそう。

Googleドキュメント×Paperpileってのも気になってます。Googleドキュメントで執筆しながらの引用(Endnoteで言うCite While You Write)ができるのはありがたい。後は、引用形式のフォーマットを自分で作れて、文献の分類エントリーをいじれれば言うことなしです。

ウェブサイト閲覧

元からChromeユーザーなので、これについては特に気にしていることはないです。

快適な利用環境があるか

インターネットへのアクセス

今の研究室、ゼミ室、図書館どこでもWifi接続状態は良好なので、大学構内では常にオンライン状態を保てます。ただ、研究室も場所によってはWifi繋がりにくいとかいう噂を聞いているので、来年そういう部屋に割り当てられないことを祈ります。

中国に行ったときにどうするか問題

これは僕特有の懸念事項なので興味ねーぞって人は読み飛ばしてもらって結構です。僕は中国の法律を研究していて、ちょくちょく中国に行く用事があります。現在中国国内ではGoogleのサーバーにアクセスできないので、中国にいる間はGoogleがオンラインで提供するサービスはすべて使えなくなります。VPN通せばいいのですが、アクセス規制が特に厳しくなる時期(全国人民代表大会・全国政治協商会議が開かれる3月初旬、第二次天安門事件の起きた6月初旬とか)には、大手のVPNプロバイダーでも全然繋がりません。正直言ってこれがChromebookを買う上での一番の懸念事項です。オフラインにして使えばいいのでしょうが、ChromeOS自体のアップデートもできなくなる可能性ありなので、安全性を考えると長期滞在にはあんまり持って行きたくないです。

ストレージ

Chromebookはオンラインストレージの利用を前提に作られていて、ローカルストレージはかなり少なめ(32GBとか64GBが目につく印象で、多くても128GBとか)。大学で使えるGsuite for EducationではGoogleドライブの容量は無制限に使えるので、これを使い倒すつもりです。SDカードストットがついていれば、必要であればこれで拡張。ついでにOnedriveも一人あたり1000GB も割り当ててくれているので、全く使い切れる気がしない。

終わりに

使い方が合っていて、大学内での利用環境もほぼクリアなので、購入するモデルを絞り込むところまで行ったのですが、ここに来て欲しいモデルがここ2週間ずっと在庫切れでいつ手に入るか分からない状況です。というわけでアマゾンのプライストラッカーが鳴るのを待つ日々を送っています。

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