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素直に喜べない

「色白いね~」「肌きれいね~」

耳にタコができるほど言われてきた。

いやそれは言い過ぎた。

盛りすぎた。

耳にタコができるほど、言われていない。

しかし、それらの外見の特徴はそこそこ言われてきたこと。


つい先日も「肌きれいね」と言われた。

あまりにもよく言われてきたもんだから、自分は肌がきれいなのだと当たり前の認識になっているのかもしれない。

そうとはいえ、お肌に全く悩みがないわけではない。

シミが悩みでレーザー治療したこともある。

ほくろが多すぎて全部とってしまったこともある。

今では新しいほくろが次々に生産され、あきらめている部分もあるのだが。


「肌がきれいね」と言われなくなったら、どうしようという不安もある。

ずっと肌がきれいでありたいという願望もある。

しかし、肌がきれいだと言われて、どう反応していいのか困るというのも正直なところだ。


「あまり嬉しそうな顔しないね」

とも言われた。


今までは「肌がきれい」だとか「白いね」と言われたところで、そうですか・・・としかならなかった。


「わぁ~嬉しいです!」

と目をキラキラさせて演技をかますのもしんどい。


しかしながら、お肌がきれいであることは唯一の誇り。

毛深い、蒙古斑、絶壁頭、顔面平面、頭の形が四角・・・

身体のコンプレックスをあげればきりがないのだが、唯一肌がきれいであるところは大事にしていきたい。


そう思うと、もう少し喜んでみてもいいのかな、と思えてきた。


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