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すきっ歯のすき間を埋めたい

すきっ歯の人に出会ったのは今まで2人。

一人目は高校2年生の時のクラスメイト。

モンチッチみたいなかわいらしい女の子で人柄がとても良かった。

いつも彼女のすきっ歯をいじりたおし、ケタケタ笑っていたのを思い出す。

彼女の人柄のよさにつけこんで、すきっ歯を馬鹿にしていた。

過去の自分をぶん殴りたい。

彼女に会ったら、心から謝罪したい。

あの時、すきっ歯を笑ってごめんね。

言葉ではそう言わないが、別の形で罪をつぐないたい。

今も彼女はすきっ歯のままなのだろうか。



2人目は以前つとめていた職場の男性職員。

年はわたくしの3つくらい下でおだやかな性格の子だった。

さすがに、彼のすきっ歯をいじりたおし、ケタケタ笑うことはしなかった。

だが、彼と話すとき、すきっ歯が気になってしょうがない。

あのすき間さえなければ、正常なコミュニケーションがとれたのに。

彼は男前だった。

だからこそ、気になっていた部分もあるかもしれない。

今まですきっ歯を改善しようと思ったことはなかったのだろうか。

改善したいと思ったことはあったが、なにかしらの問題があってできなかったのだろうか。

今も彼はすきっ歯のままだろう。


彼女と彼がすきっ歯に悩まされることなく、日々幸せに生きてくれていたらそれでいい。

すきっ歯を自分のチャームポイントとしてとらえていてくれたらそれでいい。

すきっ歯で悩んでいる人は、あの歯のすき間が、一日も早く埋まりますように。


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