何かを育てたい
何か生き物に対して愛情を注ぎたい衝動に駆られている。
衝動的に思ったことなので、明日にはすっかりなくなっている可能性が高い。
植物でも、動物でもなんでもいいから育てたい。
動物もまた飼いたいと思うが、今のアパートではペット禁止なので却下だ。
お魚系もいいかもしれないが、水槽は置きたくないので却下。
となると植物がいいか。
お水を毎日与えて、日光をしっかりと浴びさせて。
おはよう、なんて話しかけたり。
すくすく成長する過程を見るのが楽しみになりそうだ。
なんて、ていねいな暮らしなんでしょう。
だが、そのうちお水を与えなくなって、枯らしてしまうのも容易に想像できる。
めんどくさがりが発動して、結局処分する羽目に。
そうなると、かわいそうすぎる。
本物の生き物ではない、たまごっちが無難か。
たまごっち、まだ売っているだろうか。
調べてみた。
売っている。
しかも、あの頃とほとんど変わっていない。
何度もお世話を放棄して、死なせてしまった過去がある。
たまごっちですら、ろくに育てられなかった。
ちゃんとお世話をする!
そう意気込んだのは最初だけ。
何かを育てる、は一旦保留にしておいた方がよさそうだ。
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