ボンジョヴィおじさんで号泣した話
私の趣味はドラムで、毎日のようにスタジオに通っている。
ドラムの発表会が12月にあり、演奏する曲をどれにするか決めていた。
洋楽に挑戦したことがなかったので、
洋楽のヒット曲をYouTubeで探すことにした。
その中に、Bon joviの代表曲「Livin’ On A Prayer」があった。
タイトルだけではどんな曲かわからなかったので、曲を再生してみる。
聴いたことがあって、自分好み、ドストライクの曲だ。
候補にあげておこう。
そう思い、他の曲を探していると、ある動画がおすすめにあがってきた。
『ロンドンの地下鉄でボンジョヴィの曲を熱唱するおじさん、そしてその後の幸せな展開』
という動画が目についた。
1000万回以上も再生されている。
「その後の幸せな展開」というタイトルに、
まんまと釣られそうになっている。
見逃すわけにはいかない。
すぐに再生をしていた。
3分もない尺だったので、さくっとみて終わるはずだった。
気づけば、涙があふれていた。
タイトル通り、おじさんがBon joviの「Livin’ On A Prayer」を熱唱している
のだが、まさに感動の展開だった。
偽りのない平和な世界がそこにはあった。
音楽の力、ボンジョヴィの偉大さ、おじさんのボンジョヴィ愛・・・
自然と涙が溢れた理由が、言葉にできない。
ふと、ニューヨークを旅していた時のことを思い出した。
ニューヨークの地下の電車の中もそうだったな、と。
電車のなかには乗客の他に、
見たこともない楽器を演奏している人もいれば、
マジックを披露している人もいた。
自由に自分を表現している人たちに
私は目が釘付けになっていた。
そして、そのパフォーマンスにチップを置いていく人たち。
日本では見ることのない光景に感動した。
旅をしていた頃の、追想にふけてみる。
おじさんのように、なりふり構わず熱唱している自分を想像してみた。
絶対にやめておこうと思った。