時間厳守が当たり前すぎて
休みの日は音楽スタジオに通い、ドラムをぶっ叩いている。
スタジオを利用するにあたって、終了時刻5分前には退出をしなければならない。
14時から15時までの予約をしていれば、14時55分までに片づけを終え、機材も元の位置に戻した状態で部屋を退出。
それがスタジオのルール。
おとといの出来事。
いつものように15時からスタジオを予約していた。
15時ちょうどになり予約していたスタジオ(部屋)に入ろうとすると、中にはまだバンドグループがいる。
片づけを終えていないようで、急いでいる様子ではあったが、気付けば15時をまわり3分過ぎていた。
本来ならば、14時55分には退出していなければならない。
時刻は15時4分。
ようやく片づけが終わったようで、部屋からぞろぞろとメンバーがでてきた。
退出時刻をとっくにすぎているにも関わらず、謝るそぶりも、申し訳なさそうなそぶりもない。
勝手ながら彼らの残念な未来を想像してしまった。
いや、もしかしたらビッグなバンドになるかもしれない。
どちらにせよ、彼らの今後のことなんか心配する必要もないが、自分自身はそういった他人様に迷惑をかけるようなことはしたくない。
たかが5分、10分かもしれない。
時間を守る、ルールを守ることが当たり前の価値観である身としては、その5分、10分の損失は大きい。
同じ日本で生まれ育ったのだから、時間を守ることは当たり前の認識ですよね、と勝手に決めつけている部分もある。
旅をしていた時、日本がどれだけ時間にきっちりしているのか実感したものだ。
今はどうかわからないが、インドでは列車が時刻通りに来ることなんてなかった。
予定時刻より1時間以上遅れることは当たり前。
駅でずっとまちぼうけしていたのを覚えている。
それが当たり前の国。
我が国の列車は、よっぽどのことがない限り、予定時刻から大幅に遅れることはない。
時間ちょうどに電車がくるのは、海外の人からみて驚くほどの正確ぶりに感じるのだそう。
それが当たり前の価値観である身としては、5分、10分の遅れはやはり大きい。
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