#99 原題と邦題2

昨日に続き原題と邦題のお話。
本日はディズニー作品のベイマックス(原題はBIG HERO 6)のネタバレを含みます。

2014年に公開された映画で、marvelコミックスを原作とする作品です。

昨日の日記でも書いた通り、邦題の変更は興行収入を安定して得る為なのですが、このBIG HERO 6は邦題とプロモーションの方法で大きく作品感が変わる事となりました。

日本では兄を失った弟と、ケアロボットの心の交流を描いた感動作としてプロモーションされていました。
ポスターも感動作としてのもの、日本ではこう言った感動作の売り上げが良い為演出されたものであると思います。

それが悪いということでは無いのですが、
本来はベイマックスを含めた6名のBIG HERO 6と言うヒーローチームが出来上がるまでの過程のお話です。

お話は主人公ヒロの独白と共にラストを迎えます。

「たくさんの人たちを助けたいと言う兄さんの思いを胸に、僕たちは進んでいく。ベイマックスと共に!」と共にベイマックスというタイトルが表示されて物語はエンドロールへと進みます。

これに対し海外版のラストは少し違います。
同じくヒロの独白でラストを迎えますが、

「僕たちは思わぬ形でスーパーヒーローになった。でも、兄さんの願いどおり、人々を助け続ける。僕たちは誰かって?」

-BIG HERO 6-

と言うタイトルが表示されエンドロールへ進みます。

この物語は日本ではヒロとベイマックスの心の交流を主軸とした演出、エンディングになっていましたが、本来はメンバー全員がヒーローとして立ち上がる過程を描いたいわばオリジンなのです。

日本で契約できるディズニープラス版のエンディングのタイトル表示はベイマックスへ変更されており、字幕も「僕たちは誰かって?」の部分はカットされています。

製作者の皆さんが伝えたかった事と演出がだいぶ違うのでは無いかなぁと思ってしまいます。

他にもこう言った作品があるかもしれません、やはり英語を覚えるしか無いのか…!

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