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GKB48総選挙で推しに投票してきた

※この記事では「むし」の写真を沢山掲載しています
※特に苦手な方はご自分の判断を大切にして読んでください

以前「竜洋昆虫自然観察公園へ行ってきた」という記事で少しだけ触れた「GKB48総選挙」が、今年も開催される季節となった。
竜洋昆虫自然観察公園はnoteも書かれているので、GKB48総選挙が開催される企画展「ゴキブリ展8」についての詳細はそちらを参照されたい。

今回の目的は、この「ゴキブリ展8」である。
開催期間中での帰省や静岡へ行く用事はないので、私の趣味のためだけに車で連れて行ってもらうのは家族の負担が大きい。
ゆえに、あの僻地に自力で辿り着かねばならない。
だが公式ホームページのお知らせによれば土日に運行されていたシャトルバスは故障し、利用客も少なかったことから廃止となったとある。

タクシーしかないのか…… でもあまり贅沢できないしな……
路線バスで近くまで行けぬか……と調べてみれば、路線バスの土日のダイヤは地方ならではの少なさ。
もはや(私の財布事情で)絶望的かと思われたが、市の自主運行バスを発見し、ゼェハァしながらなんとか辿り着いた。

これも推しへの一票を投じるためである。

ちなみに、私はいきものが好きだが、どのような分野でもまだまだミーハーの域を越えられない。
ゴキブリ展についてはnote内を検索すれば詳しく語られている記事を見つけられるので、どんなゴキブリがいるか気になる方はそうした記事を読んだほうがお得である。
なにしろ圧倒的な愛と熱量のある記事を読んだほうが、それぞれの種類の魅力も存分に伝わるものだ。

というわけで、展示の様子や私が感じたことなどを中心に記録したい。
記録としてある程度はゴキブリの写真も載せるので、苦手な方はご自身のタイミングでこの記事の閲覧をやめていただくのが賢明な選択かと思う。
ではでは、いざ。


館内へ入って順に見ていくと、まずは通常展示のスペース。
中央はカブトムシやクワガタなど人気の昆虫の生体展示となっている。
部屋の左側の壁沿いにガラスで仕切られたバックヤードがあり、その手前には総選挙にエントリーしていないゴキブリ達が展示されていた。

通常展示の奥に見えるバックヤード
ゴキブリがもりもり居る
前回来た時にどうだったか記憶が薄いが説明プレートもある
希少なゴキブリに関する説明
この横にベニエリルリゴキブリの生体展示もされていた
写真は撮ったが見づらいので掲載は断念
企画展示室の入り口
デフォルメされたゴキブリのイラストで装飾されている

可愛くデフォルメされたゴキブリのイラストで装飾された壁を境に、写真の右側は通常展示、左側が企画展示室だ。
入り口からしてワクワクさせてくれる。

入り口手前の壁の装飾
デフォルメされたゴキたちが可愛い
企画展示室の奥の壁の装飾
写真右下の白いところは記念写真スペース
「かくれゴッキーをさがせ!」という演出
宝探し的な好奇心からでも関心を寄せてほしいというような
ゴキブリ担当者の愛を感じる
こちらがGKB48の投票所
入館時に投票権を渡される
GKB48総選挙にエントリーしているゴキブリ達の
プロフィールカードのみかた
ちゃっかりゴキブリのおもちゃがペタリとしてある
愛が強い

総選挙の生体展示はケース内の装飾が工夫されているものもあって面白かった。ゴキブリ達の生息場所等、なんらか背景を想像させる目的だろうか。
いくつか載せてみる。
(※ゴキブリの生体の写真も載せます)

トルキスタンゴキブリの展示
紙でつくられた船と船着き場らしき地面
ケースの底は海を模したであろう水色のビニールシート
上のほうにはカモメまでつけてある
トルキスタンゴキブリ
見た目は結構ゴキゴキしている
キャラメルのような琥珀のような色の翅が美しかった
踏み台にされているゴキが動きにくそうで
ふふってなりながら見てしまった
チャバネゴキブリの展示ケース
飲食店のカウンターをイメージされているのだろうか
生体は、中に置かれた更に小さなケース内にいる
チャバネゴキブリさん
見づらいところにヒッソリと
チャオビゴキブリの展示
プロフィールカードに「ホテルなどで繁殖している」
とあったのでホテルのベッドをイメージしているのかな
こちらも生体は中にある小さな飼育ケース内に展示
チャオビゴキブリ 昆虫ゼリーに夢中なご様子
「日本では珍しくて、見れたらかなりラッキー」
「みつけたら教えてください」と書かれていた
見つけた人は教えてあげてください
クロゴキブリの展示ケース
いかにも日本の和室(寝室)をイメージした装飾
本体はケースの端に見えている
奥にはかくれゴッキーもチラリ
クロゴキブリ
「いつも、あなたのそばに」

身近な種類も工夫を凝らして少しでも様々な方面から興味関心をひけるようにされているところに、ゴキブリへの愛と情熱を感じた。

一通り見て回ったら投票も忘れずに行う。

我が推しへの大事な一票
センターの座を、どうか……

1階のGKB48総選挙の展示を見て回った後、2階の展示も観覧した。
2階の通常展示は昆虫の標本が壁面いっぱいにあり、その一角で、ゴキブリに関する研究や書籍、我々の暮らしに関するものが紹介されている。

研究を紹介するパネル
この昆虫館に勤めるゴキブリストの著書のひとつ
ゴキブリハンドブックの紹介

こうした図鑑の必要性や、どのようなことに貢献するかということも、この本の横に展示されたパネルに書かれていた。
我々の暮らしに関連するものとしては、生薬になるゴキブリに関する詳しい説明と、実物の展示。

サツマゴキブリの䗪(シャ)虫

そして最も身近なモノとしてゴキブリホイホイ。
日本だけではなく色々な国のものが並んでいた。
必要とされる場所があるのはどこの国でも同じなのだな……。

様々なゴキブリホイホイ

2階は人が少なかったが、1階は施設の規模の割に盛況なのかなと感じた。
親子連れの姿が何組もあり、その様子も様々。
「うぅ~ん……おかあさん(おとうさん)は、ちょっと……」という大人もいれば、子どもと一緒に熱心にケースの中を眺めて「どこにいるかなぁ~」と探す大人もいて、その差はあれど、このゴキブリ展へ訪れた人達の様々な反応をみられたのも良かった。

中には少年の心の大人もいて、会場に設置されていた塗り絵(あまりデフォルメされていないクロゴキブリの線画)の紙を手にとって、「ねぇねぇ、○○君、これママにお土産にしてあげようよ~」と、いたずらっ子のようにお子さんに話しかけている親御さんの姿もあった。
その後の「ママ」の反応が気になるところである。

ゴキブリを見るだけでなく色々な空気を堪能した。

その他、ここで撮った写真(比較的写りが良いもの)も抜粋して少しだけ載せる。

ハテナゴキブリ
ドミノゴキブリ
サツマゴキブリ
生薬になる種類
うごきがのんびりしている
オオゴキブリ
体のかっこよさと動きのかわいらしさのギャップがいい
ニジイロゴキブリ
この美しさは肉眼で見ないと伝わらんやつ…と思う
アシダカグモ
天敵枠として参戦
第6回総選挙でセンターを勝ち取った実績がある
カッコイイ……
ヨロイモグラゴキブリ
推し
もうかわいい
脚……尊い……
ヨロイモグラと和名をつけた人、ありがとう
かわいい

展示で自分が撮った写真の写りがマシだったものはこれぐらい。
あとはケースの反射がつらかった。
コンデジでは仕方ない部分もある。無念。
企画展と常設展示を楽しんだ後はグッズも少し購入した。

写真は帰宅後に撮影
サコッシュ、タオルハンカチ、クリアファイルを購入
ゴキブリのデフォルメデザインがかわいい

外も少し見て回って蜘蛛を撮ったりもした。

チュウガタシロカネグモの幼体……かな……?
風でブレるので一瞬の隙を狙った
上の写真と同じ個体
蜘蛛を見ているときに思わずうっとりするのは
陽光で巣がキラキラする瞬間
何かしている最中のアクロバティックな姿の蜘蛛
うーん……アシナガグモの幼体……?
手元のハンドブックをみてもわからなかった
上の写真と同じ個体
アシナガグモと違っていたら教えてください
だいぶアシナガグモっぽさがある
幼体かな
種類がわからない
獲物を捕らえている最中っぽい様子が見られた
上の写真と同じ個体の別角度
お腹を見てもわかりませぬ……
幼体の頃の識別方法を知りたい……

それほどたくさん見たり写真を撮ったりはできなかった(そして私の推し蜘蛛もいなかった)が、久しぶりに外の蜘蛛を眺めることができたのはとても嬉しかった。
そのほかに動くいきものは私の目では見つけられなかったが、自宅の近所を散歩しても、私の住まい付近はここよりは普段寒いからか見かけない。
居ただけでありがたい。

満足感たっぷりで昆虫館を後にした(帰りはタクシーを利用。財布は少しさみしくなった)。

正月に訪れた時にも子連れの人々はわりといたけれど、体感では、その時よりも人が多かったように感じた。
実際の入館者数としてそこはどうかわからないが、8回も続いている人気展ともなると、好きで見に来る人もいれば、お化け屋敷感覚で、おっかなびっくり見に来る人もいるのだろう。
振り返ってみて、好きな人、忌み嫌う人、みんな一緒くたでまるごと包み込む空間が、このゴキブリ展なのかなという気持ちになった。

選挙への参加はここへ訪れる理由の一つでもあったが、それ以外にも発見があって良かった。
竜洋昆虫自然観察公園さん、素敵な展示をありがとう。