スポーツで“絶対”に手に入るもの
スポーツを通じて、協調性や、責任感、健全な精神が得られる。
中学生になり、クラブ活動、部活動が活発になると同じような言葉を一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。
しかし、はっきり言おう、これらは必ず身につくものではない。
スポーツはこれらを私たちに与えてくれるとは限らない。
例えば、私の高校のラグビー部ではおよそ、これらは皆無だった。
ラグビーはルール上、コートに立てるのは15人であり、それより人数が多ければ当然、上位メンバーと下位メンバーに分かれる。もちろん、上位メンバーはチームの代表として下位メンバーの分も勝つために作戦を立て、練習に打ち込む。それに対して下位メンバーはサポートや、自身も上位チームに上がろうと向上心を持つことで、前述した協調性や責任感を持つことが一般的に正しいのだと思うが、そんなことはない。
上位メンバーは、そのプレッシャーに追われ、下位メンバーに気を配ることは難しく、サポートしろときつくなってしまうこともあるし。下位メンバーは、そんな上位メンバーに調子に乗るなとサポートを怠ったり、紅白戦で上位メンバーを叩きのめすことに執着することもある。
これでは協調性も減ったくれもない、ましてやどこが健全な精神といえようか、むしろ性根が腐ってるとまで感じるだろう。
もう一度言う、スポーツは勝負という性質から、チーム内での対立、実力差からの腐りなどが往々にしてあるため、協調性や責任感が必ず身につくものではない。
だが、待ってほしい、私が本当に言いたいことは、ここからだ。
私は、唯一、スポーツをすることによって「絶対」に得られるものを知っている。しかも、これだけのためにスポーツを始める、部活やクラブに入る価値があるといえる代物だ。
え?胡散臭い?そう言ってるそこの君、君だって手に入るものさ、絶対に。
では、それは何か、それは
「出会い」
これなのである。だって、スポーツは対戦相手がいないとできないでしょ?
至極当然、むしろ、スポーツを始めてこれがないわけがないのである。
もちろん中にはいい出会い、嫌な出会いとあるだろうが、考えても見てほしい、人と出会うということがいかに難しいことか。
例えば合コンで5対5をセッティングしようと思ったらとんでもない大変さだ。それこそ何日もかかるだろう。
しかし、サッカーをするとしよう。極端な話だが、この日にサッカーをしようと決めたら、正式なルールでは22人集まるしかないのだ。そうでなければできないのだから。
つまり、君はサッカーを始めるだけで、少なくとも21人との出会いを果たすのである。おめでとう!!!!
…そんなの当然じゃね?
そう思ったそこの君。ならば、少し私の経験を聞いてほしい。
前述したとおり、私は高校時代ラグビー部に所属していた。
動機は珍しいから、あと、昇降口で先輩に拉致られたから。
私の高校のラグビー部は結構人数も多く、同学年だけで30人もおり、本当に様々な性格、趣味、能力の人間がいた。
元サッカー部、野球部、水泳部といったスポーツマンはもちろん、女好きの奴から、アイドルオタク、そして私の人生でもトップ5には入るであろう珍しい能力の持ち主、電車の型番を車輪の音で当てられる男。
ね?これだけ違う趣味趣向の人間と出会えるわけですよ。しかも、私は幸運なことにスポーツを通じて彼らの知識や、能力の一端を得たり、趣味を共有して遊びに行ったり…今でも良き友人たちです。
あ、電車の型番は当てられませんよ?
しかし、一方で絶対に合わない人間、嫌いな人間に出会ってしまうこともあります。
深くは書きませんが、私も、同じラグビー部で、悪い意味で一生忘れられない性格の人間にも出会ってしまいました。
だから、必ずしもいい出会いになる保証はできませんが、スポーツをする上で「出会い」は「絶対」です。
まぁ、こういった言い方はどうかと思われるかもしれませんが、気に入らなかったら、止めてもいいわけですから、踏み込まなければ所詮スポーツでのつながりですからね、関係の継続は絶対ではありませんから。
そんな私は大人になりこの出会いの難しさを痛感しております。
この記事にU25のタグが付いておりますがギリギリです。
人脈は増えないし、新しい友達もなかなかできない。大人になるとそもそも出会うことができないんです。
だから、クラブや部活、サークル、地元チームなど、スポーツをする機会が舞い込んで来たら、とりあえずやってみてください。
スポーツは必ず「出会い」をくれますから。
私も再びチャンスがきたら、迷わず出会って見たいと思います!
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