星組「ロミオとジュリエット」
2021年初観劇は宝塚。
礼真琴さん率いる星組のロミオとジュリエットです。
個人的にはお芝居一本ものよりもショーとの二本立てのほうが好きなんですが、まこっちゃんのロミジュリは観たかったんです。。歌上手い人好きなもんで。
宝塚のロミジュリは、月組のまさお(龍真咲さん)のやつを映像でちょっと観たことしかなく、実はちゃんと観るのは初めて。めっちゃ楽しみでした。
ストーリーはめちゃくちゃ有名なので予習しなくても大丈夫だし、なんならバズラーマン版ロミジュリ映画が大好きなのでDVDがイカれるほど観ました。(ディカプリオがロミオのやつ)なので、話はついていける自信があったので、キャストをじっくり味わって観るつもりで挑みました。
開演前のタイトルロゴ
刺繍みたいで綺麗でした
とは言うものの、実は宝塚を観るのは雪組のファントム以来。
星組の観劇はなんとさゆみさん(紅ゆずるさん)のお披露目公演だったスカピン以来…!
最近の星組の組子がわからん…!
もっと事前にホームページみとけばよかった〜と思いつつ進むストーリー。
一応オペラグラス持って行ってたのでしっかりお顔も見れたのですが、いかんせんトップコンビと古株の方々くらいしかわからん。
幕間でしっかり調べようと思いながら、とりあえずお名前がわからない人に関して「ベンヴォーリオが歌うまかった」と脳内にメモしました。
幕間は同行者と星組の良さについて語り合ってしまい、キャトルにグッズを見に行ってしまったので、キャストについて特に調べられなかったのですが、ベンヴォーリオが花組にいた綺城ひか理さんということは判明しました。ブロマイドで。
星組に異動してたのね。知らんかったわ。(花組の記憶はポーの一族で止まっている女)
星組に異動して路線に乗れたのかしら…。
がんばれ、歌上手いし、演技も良かったです。
星組の中で個人的に推してるのは瀬央ゆりあさん。
スカステで見かける度におもろい人だなぁと思ってたんだけど、おもろいだけじゃなくて顔も良くて。頑張ってるのを感じたから応援してたんです。
そして、いいなー!って思ったのがさゆみさんのプレお披露目のオームシャンティオーム。
演技もいいし、歌も頑張ってるし、なにより華があるなぁと思って…。
そこから特別彼女のために公演を見に行ったわけじゃないんですけど、、星組みるなら瀬央さんはチェックしてます。
で! 今回わたしが観たロミジュリはBパターン。
瀬央さんはキャピュレット家のティボルト。
まずね、顔がいい。色気だだ漏れ。ロングヘアめちゃ似合う。赤いレザージャケットに赤いレザーブーツめちゃイカす。ワイルドアンドセクシー。キャピュレットの花形。
お顔も前見た時より引き締まってて、、役作りなのか3番手になって頑張ってるのかわからないけど、以前よりオーラが断然輝いて見えました。
お歌も上達していて、しっかり声が出てる。
ティボルトの苦悩が伝わる情感こもった歌声でした。
瀬央さん、これからも応援します。
そして、今回1番グッと来たのは愛ちゃんこと愛月ひかるさん…!!!
宙組から専科に異動し、さらに星組に異動してきた愛ちゃん、、、Bパターンは“死”の役。
もーーーーめっちゃ妖艶。
この役、ロミオとジュリエットやその周囲に忍び寄る死という概念の擬人化なんですけど、それはもうとてつもない色気と秘めたる狂気を表現なさっていて、愛ちゃんの演技力をハートに叩きつけられたかのような衝撃でした。
間違いなくこの芝居の中で愛ちゃんが優勝でした。
全くセリフがなくて、歌唱ももちろんゼロ。
表情や身振り手振り、ダンスで全てを表現する難しい役だと思うんですけど、セリフがなくても伝わってくる死の気配。
特に震えたのは、霊廟でロミオとジュリエットの死にみんなが嘆くシーン。
“死”だけは笑ってるんですよね〜〜。すごくいい笑顔で…。
霊廟の暗がりにひっそりと佇んでるんですけど、べらぼうに妖艶でした。愛ちゃんの真骨頂という感じ。ヤバかった〜。
オペラグラスで愛ちゃんロックオンでした。すんごい。
これまでもクセの強い役をたくさんしてたと思うんですけど、“死”もハマり役だと思いますよ。
でも、愛ちゃんのティボルトも観てみたいなぁ。
それから、フィナーレの愛ちゃんもヤバくて。
前提として“死”のメイクのままなんですね。1人だけ血色ゼロなんですよ。
そこでもう既に目立つじゃないですか。
それに加えて登場の仕方がもう…!!!!
いわゆる大階段の中央に鎮座プレイ。
娘役をたくさん侍らせて、めっちゃ足広げてワイルドに座る“死”メイクの愛ちゃん。
劇場にいるのに本気でキャッって叫びそうになった。色気にやられて。
それくらい破壊力抜群の愛月ひかるさんでした。
Twitterで「愛月ひかるは大劇場ごと抱いた」ってツイート見かけて、めーーーっちゃ同意しました。
あれは目線だけでみんな抱いてる。すごい。
みんな愛月ひかるの女になって帰ってると思う。
ちなみに、男女のデュエダンのときは相手役の娘さんを顎クイしてました、愛ちゃん。それもヤバかった。絶対惚れるやつ。
基本的に死のまんまで笑顔控えめだったのが妖艶さに拍車をかけていました。すごいものを見せてもらった…………。
なんかほとんど瀬央さんと愛ちゃんの記憶しか残ってないんだけど、有沙瞳ちゃんの乳母もめーーーーーーっちゃよくて。。
なんでひとみちゃんが乳母?って思ったけど、もう完全に乳母でした。
包容力と母性の塊。ひとみちゃんの芝居と歌声が沁みた〜〜〜。
まこっちゃんと瞳ちゃんももちろん良かったですよ。
ピュアなロミオと可憐すぎるジュリエット。
まこっちゃんは相変わらず歌がうますぎたし、ロミオの時のピュアで初々しい感じから一変、フィナーレはバチバチにキメててすっごかった。
前より垢抜た気がする。さすがトップ様ですね。
世界一かっこよくヴェローナっていう人やあんたは。
舞空瞳ちゃんのこと全然知らなかったんですけど、こんなに可愛い子だったとは。笑顔がキュートすぎました。
華もあってとっても娘トップにぴったりだと思います。
踊れる娘役好きとしても推せる。
とにかく、久しぶりのヅカ観劇、とっても楽しみました。
やっぱり宝塚好きだ〜!
次は真風さんも観たいですね。
宙組の記憶は王家に捧ぐ歌で途絶えてるんで(笑)
2021年4月17日 東京宝塚劇場にて