トワイライトエスケープは何がだめだったのか。(内容のネタバレはしない方向で)
結論:ホスピタリティに著しくかけていた。
もう全部これに尽きる。
一つずつ順を追って話していこう。
謎解きのキットの数が足りなかった。
もうすでに論外である。
チケットの枚数は事前にある程度判明しているはずなのに、なぜ「余るほど」用意していなかったのか。
次の公演もあったのだから、もっとバッファをもたせるべきではないのか。
正直、これを筆頭に「デバック不足」、「考慮不足」が多々散見された。
園内放送が何を言っているのか聞こえない。
園内放送が何か言っているかはわかるけど、周りの人が多すぎて内容が入ってこない。
正直、最初の謎から何もわからない状態にぶん投げられてかなり混乱した。
しかも最初はヒントを参照することができず、手探りの状況から進まされることになった。
なぜ最初の紙にヒントのLINE IDを記載しなかったのか。
後に出てくる解説のときも、ヒントのLINE IDを知らない人間が結構多くいた。
(わかりにくい部分にあったとは思わないし、想定以上にヒントを活用しようという人種が少なかっただけなのかもしれないが)
例えば、最初の謎はチュートリアルも込みでキャストに解かせるべきであった。
それならば、次の謎ではある程度の分散が見込めただろうし、西武遊園地のキャストの方々は魅力的な人が多かったのでプラスになったと思われる。
理不尽なほどに歩かされるコースの長さ
やりたいことはわからないわけではないが、歩かされる距離が尋常じゃないほど長い。
しかも西武遊園地は坂が多いため疲労度が尋常じゃなかった。
正直、これ本当に歩いて決めたのか?というレベルだった。
延長があったとはいえ、最後の場所に行った時点で(そこまで止まったわけでもないのに)時間的にかなりギリギリだった。
他にも、ほぼ詰まってないのに最後までたどり着けなかったという意見がちらほら見られた。
正直無駄に長すぎであり、そのくせギミックに気が付かせることにも貢献できていなかったと思われる。
遊園地謎は「子連れ」も参加するということを忘れてはいないだろうか?
何故これでゴーサインを出したのかという小謎の数々
正直「なにこれ?」というような答えや、周遊する内容でやることじゃないだろ。というものがちらほら見られた。
これで「老舗の謎解き団体」を名乗っているのだから噴飯ものである。
残り何分なのかスタッフに聞かないとわからない
西武遊園地って園内アナウンスないの?
ないなら仕方ないんだけど
(割とすぐ近くに民家があるし、ワンチャン無い可能性や、夜間に流せない事情があるかもしれない)
スクリーンすらない解説。舐めているのか?
挙句の果てにはこれである。
スタッフにとって想定外のことが起こってバタバタしたのは理解するが、それでも解説が口頭のみで、成功者の発表もなしは、君たち何年謎解きやってるの?と小1時間問い詰めたいレベルである。
謎解きの一番のカタルシスを生む場面である解説要素をおざなりにして、満足度が上がるわけがない。
我々は「夜の遊園地脱出」に何を求めてきているのか。
よだかのレコードは一度これについてちゃんと考えたほうがいい。
我々は夜の遊園地脱出に「非日常」を求めてやってくる。
勿論、普段の脱出ゲームも十分非日常ではあるが、夜の遊園地という場所や、そこでのキャストが非日常への没入感を加速度的に高めてくれる。
業界先駆者としてのSCRAPと、どうしても比較してしまう部分も出てしまう。
これは構造上仕方がないところだと思う。
だがあちらは、スタッフ含めて世界観の演出をしっかりしてくれているし、それを著しく破壊するような要素は(全くゼロではないが)ほぼないと言える(一部公演でこれどうなん?っていうのは確かにある。竜の夜からの脱出、お前のことやぞ)
トワイライトエスケープの感想の中に「私達はデバッガーじゃない」とか、「ゲネプロに金払わせるのか」とか散見されて、でもそれもしょうがないと思う。
安くない料金払って(西武遊園地の入場料金が加算されるので高いのは諦めている)、散々歩き回せられてこれかと思うとやるせない気持ちになる。
よだかには今一度、謎解き公演のホスピタリティについて考え直していただきたい。
(正直、次は初回公演の感想が良くなかったら二度といかない)
最後に。