3DアニメをBlenderのGrease Pencil(グリースペンシル)で作ってみた
Blenderの中でも少しニッチなGrease Pencil(グリースペンシル)にチャレンジしてみました。引き続き、Udemyでうめちゃん先生の講座を活用しました。
【3DCG初学者のための立体お絵描き】グリースペンシル入門! Blenderプラネット講座vol.3 | Udemy
Grease Pencilについては「3D空間での2Dお絵かきソフト」みたいな印象で、用途がよくわからなかったのですが、ClipStudioで絵を描くのが好きなので、チャレンジしてみました。配信中の自分の曲をつけてMusicVideoにしてみました。
ひととおり、講座を終えての感想は
ショートアニメーションやミュージックビデオなど、動きのある映像で「これを表現したい!」というイメージが固まっている場合の表現ツールとして強力
「お絵描きソフト」ではなく、がっつりBlenderで3DCGソフトだった。むしろ3D空間上でマウスで2D絵を描く時の、空間把握が難しかった
ちょっとしたロゴを動かしたり、セルルックな風景のアニメーションにも向いてそう
という感じでした。あくまで、Blenderのサブ機能としてGrease Pencilがあるので、Grease Pencil単体でお絵かきソフト的にアニメーションが作れるわけではないです。逆に、BlenderでやれることはGrease Pencilで十分に活かせるので、操作方法に慣れれば応用でいろいろ表現できるのがおもしろそうでした。
作例で言うと、Blender Splash Screens (Blenderを起動した時のイメージ画像)でのdedouze氏の作品が印象的でした。
https://www.artstation.com/artwork/YaDyld
ClipStudioで描いた絵がインポートできたら良いなと思ったのですが、GresePencil上でマウスやペンタブで絵を描く必要がありました。
使う前は、AfterEffectsのVFX機能と似た印象をもっていましたが、BlenderのGresePencilのほうが圧倒的に使いやすかったです。
AfterEffectsのVFXは仮想カメラが擬似的な3D空間なので、カメラ操作に柔軟性がなくて操作が難しかったです。一方、GreasePencilはBlenderの機能の一つなので、仮想カメラは3D空間上で自在に動きます。2DのAfterEffectsのVFX機能と3DのBlenderを比較する意味があまりないかもですが、個人的にはAfterEffectsでやろうとすると難しそうなVFXや仮想カメラについては、Grease Pencilのほうが実現しやすい印象を受けました。
Blenderのアップデートに従って今後の機能拡張に期待です。特に、絵を描くツールとしては線画はできるけど着色やレイヤー機能が少し使いづらいので、今後改善されると良いなと思いました。