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考え方ひとつで人生は変わる

 私たちが日々やっていることの8割くらいは「どうってことなく、当たり前のように、ただ通り過ぎていく」出来事ではないでしょうか。その普通に繰り返されていく出来事を「特に支障なく、いつものようにスムーズにできて良かったなぁ」と感謝の気持ちを抱ける人は幸せな人です。

 何か楽しいことがあったから幸せ、思い通りにものごとが運んだから良かったと思う人は多いですが、何も特別なことが起きず「無事に過ごせたから幸せ」と感じる人は案外少いのではないでしょうか。

 さて、人の一生は、ものごとをどう受け止めるかによって大きく違ってきます。一つ例を挙げましょう。
 その家には、子供が二人いました(仮に姉と弟とします)。家はご商売されていて常に忙しく、子供をかまってやれなかったので、お小遣いをたくさん与えて放ったらかしにしていました。
 年月が経ち、子供のころの思い出を語った2人の感想には、こうも違いがあったのです。姉は「お小遣いでごまかされて、親にかまってもらえなかった」と不満顔。一方、弟は「お小遣いをたくさんもらえた上に、親にガミガミ言われなくて、のびのびと過ごせてよかった」とうれしそう。

 この姉と弟、どちらが、より幸せな人生を歩んだかは言うまでもありませんね。
 このように人生は、考え方、心の持ちようで大きく変わってきます。「今よりほんの少しでも明るい気持ちになれる考え方はないだろうか」という視点をいつも持っていることが大切です。

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