不運を受け止める3つの考え方
不運や災難に見舞われとき、それをうまくやり過ごし、こころ穏やかに過ごすための考え方を3つご紹介しましょう。
有名な故事で「人間万事、塞翁が馬」という言葉を聞いたことがあると思います。これは、世の中の出来事が、幸か不幸か、利となるか害となるかは安易に予測や判断はできないこと。そして、幸運の中に不運の種が潜んでおり、不幸のなかに幸への兆しが内在していることを教えてくれています。
人生の途上には、失敗したりイヤなことがあったり、腹の立つことやトラブルに巻き込まれることが時にあります。そうしたマイナス的な出来事に遭ったとき、それを「不運、不幸」と決めつけてしまわないことが肝心。まずは、心の中でこうつぶやいてみましょう。「これが不幸なことだとは限らない」と。
アメリカの世論調査で、インタビューを受けた八十七パーセントの人が「人生のなかで一番大変だった出来事が、あとで振り返ると、その出来事が最も役立つ体験となり、今では感謝している」と述べています。一見、不運と思えることは、姿を変えた贈り物かもしれないのです。
次に、「この程度で済んで良かった」と口にしてみましょう。本来は、もっとひどいことになるはずだったけど、この程度で収まって助かったと思うことです。
例えば、旅行に行く前に、ちょっとした怪我で血が出たりしたとき、「不吉な予感」ととらえがちですが、「これで事故にも遭わず、無事に帰って来られる」と前向きに考える。すると、実際にそのようになるものです。
3番目。何をしてもうまくいかず、思いどおりにならないときは、「今は運が貯めている途中なんだ」と思うことにしましょう。
実際、逆境やどん底のときは、運が充満しつつあるときなので、まもなく運勢が上昇に転じ、楽しい未来がやってきます。反対に、絶好調のときは、運が尽きているころなので、下降線を辿る寸前とも言えます。
「好事、魔多し」という格言があるように、順調なときこそ邪魔が入りやすいので、気を引き締めなければならいということですね。
「今の考え方が、未来の出来事を引き寄せる」という法則があります。「不運は嘆くものではなく、利用して飛躍するためにあるのだ」くらいに明るく考えて、人生を満喫してまいりましょう。