まんざらでもない人生
人生の後半期の宿題。それは「まぁまぁ良い人生だったから、いつ死んでもいいなぁ」という心境に達していることだと思います。
それなりに満足して、悔いの少ない人生を送るためのヒントをいくつか提案しましょう。
まずは、自分の本心と感性に正直に生きること。本心とは、心の奥底から自分が望んでいること。感性とは、なんとなく「これいいなぁ、好きだなぁ」という感覚のこと。
とかく私たちは、「人によく思われたいから」とか「周りがそう言っているから」「周囲の期待に応えたい」「こうするのが常識だから」……というような他者を基準として行動しがちです。
悔いを残こさないためには、「自分がどうしたいのか」「どういう自分が心地いいのか」という本心を大切にして選択し、自身の感性で決断する。
日々の食事に関しても「健康にいいから、苦手だけど食べる」「健康によくないから、好物だけど我慢する」という人もいますが、そういった常識よりも、体に宿っている本能、すなわち「おいしい、食べたい」という「体の感性」にしたがったほうが、かえって健康的ではないでしょうか。
次の提案。前々から「いつかやろう」と思っていたことで、まだ始めていないものはありませんか?
「あの問題が片付いたら」とか「病気が治ったら」とか状況が完全に整うまで待っていたら、いつになるかわかりません。本当にしたいことは、先延ばしせず、2週間以内に着手しましょう。
最後に「未来のことは、天がちゃんとやってくれる」というお任せ気分でいることを提案しておきます。
心配ごとの95パーセントは、取り越し苦労に終わるもの。たとえ、不運がやってきても「これも、天からの授かり物」と潔く受けとめて、穏やかに過ごしたいものです。