年を取るのも悪くない!
興味深いデータを紹介しましょう。年齢を重ねると、体力は衰え、病気リスクは高まり、できていたことができなくなって、楽しみがどんどん減っていくような気がするものです。ですが、実はそうでもないようです。
年齢と幸福度との関連を調べた研究がイギリスの経済誌に発表され、話題になりました。
これによると、幸福度は20歳以降徐々に下がっていき、50歳前後が最も低く、そこからU字カーブを描いて上昇し、80代まで上昇の一途をたどるのです。少しは明るい気分になれましたか?
なぜ、人生の折り返し点を過ぎて幸福度が高まるのか!私なりにその理由を推察してみました。
①いろんな経験を積んだお陰で、ものごとを大局的に眺めることができ、細かいことが気にならなくなる。
②余命を意識し始めると、周りの目なんて気にせず、もっと自分本位に好きなことをして、悔いなく生きようという気になる。
③将来への希望や期待、可能性が薄まるにつれて、成功願望や承認欲求から解放されて楽になる。未来に備えて今を犠牲にすることなく、目の前のできることにじっくり取り組める。
いかがでしょうか。要するに「断念が幸福を連れてくる」ということですね。