笑い話に変えてしまう
生きていれば、日々いろんなことがあります。それらの出来事や現象を「どう受けとめるか」で人生は楽しくなったり、つらくなったりします。
「雨が降る」という現象を例にとると、「傘が煩わしいし、服や足元が濡れて、うっとうしい」という否定的(マイナス的)な解釈もできますが、「渇水の地域や植物にとっては恵みの雨」というように肯定的(プラス的)に受けとめることもできます。
また、客観的に「ただ単に、空から液体が落ちてきているだけ」というような客観的(中立的)な見方もあります。
出来事や状況は、あらかじめ、プラス・マイナスや幸・不幸が決まっているわけではなく、本来、中立的な現象。それを肯定的に解釈するか、否定的にとらえるか、客観的にみるかは、各人の自由なのです。
どんな出来事も3通り(肯定的、中立的、否定的)の受けとめ方があるのを知っていると、腹の立つことが起きても、ピンチに陥っても、感情に振り回されることは少なくなります。
一見マイナス的な現象でも、それを肯定的にとらえ「プラスの意味付け」ができるようになると「意味の付け換え」そのものが楽しくなってきます。
その域に達したら、さらにその上の「笑い話に変えてしまう」ことを目指しましょう。イヤなことや理不尽なことがあったり、惨めで恥ずかしい思いをしたときは「この出来事をどのように人に話せば、明るく笑ってもらえるだろうか」という視点で状況を眺めてみることです。
すると、穏やかにやり過ごせるし、それをきっかけに、新しい自分を発見したり、より楽しいご縁につながったりします。「人生の達人」とは、何事もユーモアに変えられる人のことですね。