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影の裏には光あり

 新型コ○ナの陽性者数が増加していると連日報道されている一方で、こんな明るい話題もあります。コ○ナのお陰?で、インフルエンザの感染者が激減していて、なんとその数は前年の百分の一未満だというのです。世の中、困ったことばかりではないですね。

 マイナスの事象が生じたら、その裏には必ずプラスの出来事があります。光が当たれば影ができるように、メリットとデメリットは表裏一体、同時に生じているということです。

 「禍福はあざなえる縄のごとし」。この格言のとおり、禍の裏には必ずや福があります。では、どのように考えたら「福の側面」が発見できるだろうか。この視点をいつも持っていると、明るい気分になれて、意欲が湧いてきます。

 例をいくつか挙げてみましょう。
 「子供が言うことを聞かない」と嘆いている親御さんがいらっしゃいますが、これも反対側の視点でみたら「親がいなくなっても、自分の考えで生きていける」と言えます。見方を変えれば「困った子」が「頼もしい子」というプラスの側面が見つかります。

 ステイホームで自粛生活を強いられたお陰で、新しい趣味や楽しみができた方もいらっしゃるでしょう。 
 
 例をもう一つ。コロナ流行のご時世、風邪は絶対に引きたくないと万全の注意をされている方も多いと思います。風邪を引くと、熱や咳、鼻水が出たり、下痢をしたりで、不愉快でつらいものですが、その反面、メリットも意外とたくさんあります。

 野口整体の創始者・野口晴哉氏は、このように述べています。「風邪を引いた後は、体の偏りが修正されたり、体内の老廃物が排出されて、あたかもヘビが脱皮するように新鮮な体になる。

 だから、ちょくちょく風邪を引くほうが体は丈夫である。症状は薬で抑えてしまうのではなく、出るに任せて、体を通過させることが大事。上手に風邪を引くと、古い病気(神経痛や血管硬化など)が自然と治ることがある」。

 関心ある方は、氏の名著「風邪の効用」をお読みください。考え方が一変します。

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